内容(What's covered)
Windowsの最適化
ハードウェア構成の最適化
Illustratorの機能の効率的な使用
Adobe Illustratorのパフォーマンスは、選択するオプション、ワークフロー、オペレーティングシステムおよびハードウェア設定などの複数の要素によって異なります。 下に示すパフォーマンスの改善は、大きいファイルを操作するときに最も効果が現れます。 オペレーティングシステムとハードウェア設定の最適化により、他のアプリケーションのパフォーマンスも改善されます。
以下の手順を実行する前に、Illustratorの最新バージョン、およびそのバージョンに対するIllustratorのすべての更新がインストールされていることを確認してください。 多くの場合、Illustratorの更新にはパフォーマンスに関連する修正または機能拡張が含まれています。 現在のバージョンに関する情報および更新は、www.adobe.comにあるアドビのWebサイトで入手できます。
注:この文書内のWindows手順は、デフォルトのインタフェースに基づいています。インタフェースがカスタマイズされている場合、いくつかの手順が異なります。たとえば、「スタート」メニューから「コントロールパネル」へ移動すると、通常、異なる点が見つかります。Windowsのバージョンによっては、「スタート」>「コントロールパネル」ではなく、「スタート」>「設定」>「コントロールパネル」と選択するかもしれません。
製品のバージョン
Illustrator CS4、CS5
オペレーティングシステム
Windows 7、Windows Vista、Windows XP
Windowsの最適化
効率的に動作するようにシステムを設定すると、アプリケーションから使用できるメモリ量が大きくなり、アプリケーションがスムーズに動作するようになります。 Illustrator で使用可能なメモリ量を増やして、使用していないアプリケーションを終了し、または重要ではないスタートアップアプリケーションやフォントを無効にして、Illustratorのパフォーマンスを改善します。
仮想メモリ
仮想メモリを使用すると、通常はRAMに格納される情報を、システムがハードディスク領域に格納できるようになります。 メモリ内の情報にアクセスするよりも、ハードディスク上の情報にアクセスする方が時間がかかります。ハードディスクの一部を仮想メモリとして使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
注: コンピュータのページングファイルのサイズを変更するためには、管理者の権利が必要です。
Windows では、ページングファイルを使用して仮想メモリを管理します。このファイルの最小サイズと最大サイズを定義します。 Illustratorが最高のパフォーマンスを達成するのは、ページングファイルの最大サイズが、搭載済みRAMの少なくとも3倍に設定されているときです。
詳細については、「仮想メモリのページングファイルをデフォルトサイズに設定する (Windows 7 および Vista)」 (テックノート kb404939)を参照してください。
(Windows XP のみ) 最大サイズを搭載済みRAMの3倍にしてページングファイルを作成するには:
- すべてのアプリケーションを終了します。
- スタート/コントロール パネルを選択し、「システム」をダブルクリックします。
- パフォーマンス オプションダイアログボックスにアクセスします。
- 「詳細設定」タブをクリックし、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックし、「詳細設定」タブをクリックします。
- 「仮想メモリ」セクションの「変更」をクリックします。
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」チェックボックスをオフにします。
- ドライブリストから、コンピューターに搭載済みのRAMの少なくとも3倍の容量がある1台のハードディスクドライブを選択します。例えば、コンピューターに64MBのRAMが搭載済みである場合は、少なくとも192MBの空き容量がある1台のハードディスクドライブを選択します。最高のパフォーマンスを達成するには、Illustratorの仮想記憶ディスクとして使用されているのとは異なるハードディスクドライブを選択します。
注意:ドライブ上で使用可能な容量を判定するには、ドライブ文字をクリックします。「選択したドライブのページング ファイル サイズ」セクションに、空き容量が表示されます。
- 「選択したドライブのページング ファイル サイズ」セクションの「初期サイズ」ボックスに、コンピューターに搭載済みのRAMの量に300MBを加えた値を入力します。
- 「最大サイズ」ボックスに、コンピューターに搭載済みのRAMの量の3倍に等しい値を入力します。
- システムのプロパティダイアログボックスを閉じます。
- 「設定」をクリックし、「OK」をクリックします。
- パフォーマンス オプションダイアログボックスの「OK」をクリックします。
- システムのプロパティダイアログボックスの「OK」をクリックします。
- システム設定の変更ダイアログボックスの「はい」をクリックし、Windowsを再起動します。
ディスプレイドライバー
いくつかのグラフィックカードドライバでは、グラフィック表示のアクセラレート(高速化)または修正のために詳細設定が提供されています。これらの設定はIllustratorによる画面再描画パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。 Illustratorでの使用に最適の設定を判定するために、試しにドライバー固有の機能を無効にします。 詳細については、お使いのグラフィックカードのマニュアルを参照してください。
フォント
必要なフォントのみインストールすると、システムパフォーマンスおよびフォントにアクセスするアプリケーションのパフォーマンスが改善します。それぞれのフォントをインストールすることにより、システムが使用するRAM量が増加します。アプリケーションを開くのに使用可能なRAM量が減少し、アプリケーションがフォントメニューを表示するのにかかる時間が増大します。フォント管理ユーティリティを使用することで、多数のフォントの管理が容易になります。
スタートアップアプリケーション
Windowsの起動時に自動的に開始されるアプリケーションは、使用可能なRAMを取得するためにIllustratorと競合します。 以下の操作を行い、Windowsの起動時にプログラムが自動的に開始されないようにできます。
Windows 7 および Vistaで「スタートアップ」フォルダからプログラムを無効にするには、「修正後のモードで Windows を再起動する(Windows 7 および Vista)」 (テックノート kb404913)を参照してください。
(Windows XP のみ) 「スタートアップ」フォルダからプログラムを削除するには:
- すべてのアプリケーションを終了します。
- Windowsエクスプローラを起動します。
- Documents and Settings\[現在のユーザー]\Start Menu\Programs\Startupフォルダの中にあるすべてのアイコンとショートカットを他のフォルダに移動し、現在のユーザー固有のスタートアップアプリケーションを無効にします。
- Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programs\Startup folder フォルダーの中にあるすべてのアイコンとショートカットを他のフォルダーに移動し、すべてのユーザーに共通のスタートアップアプリケーションを無効にします。
- Windowsを再起動します。
自動的に起動するようにレジストリで指定されているアプリケーションを閉じるには、以下の操作を行います:
- Windowsを再起動します。
- Ctrl + Shift + Escキーを押します。
- 「アプリケーション」タブをクリックします。
- いずれかのアプリケーション名をクリックし、「タスクの終了」をクリックします。
- Illustratorを再起動します。 Illustratorのパフォーマンスが改善された場合は、自動的に起動するアプリケーションを完全に無効にする方法をアプリケーションの製造元に問い合わせます。残りの各スタートアップアプリケーションに対して手順2~5を繰り返します。
Windowsを再起動します。
Illustratorのパフォーマンスが改善されない場合は、Windows Defenderでアイコンとショートカットを再び有効にします。
Illustratorのパフォーマンスが改善された場合は、Windows Defenderを使用してプログラムを再び有効にすることにより、パフォーマンスの問題を複数のプログラムに切り分けます。Illustratorのパフォーマンスが低下するまで、このプロセスを繰り返します。 パフォーマンスの問題を引き起こすアイコンまたはショートカットを切り分けた後、そのアイコンまたはショートカットを再度削除しま。アップデートが入手できるかどうかをプログラムの製造元に問い合わせます。
ハードウェア構成の最適化
使用するハードウェアは、Illustratorのパフォーマンスに影響を及ぼします。高速なプロセッサーまたはハードディスクドライブを使用すると、Illustratorは情報を高速に処理できます。 追加のRAMの搭載、マルチプロセッサーシステムの使用またはドライブの最適化のような他のハードウェア強化を行うと、パフォーマンスが改善される可能性があります。
プロセッサーの速度
コンピュータの中央演算装置(CPU)の速度は、Illustratorの速度に影響を及ぼします。Illustratorは大量のデータを操作し、多くの計算を実行するので、Illustratorの速度はプロセッサーの速度に大きく左右されます。 より速いプロセッサを搭載したコンピュータを使用すると、Illustrator の速度も上がります。
搭載されているRAM
IllustratorでRAMが不足した場合は、Illustratorは情報を処理するためにハードディスク領域(つまり、仮想メモリと仮想記憶ディスクの一方または両方)を使用します。 Illustratorが最も高速に動作するのは、ハードディスクを使用する必要がなく、情報をメモリ内で処理できる場合です。
ハードディスク
ハードディスク上でファイルを追加、削除および移動すると、使用可能な領域は単一の連続したブロックではなくなります。 システムが、十分な大きさの連続した領域を取得できない場合は、単一のファイルを断片化し、ハードディスク上の複数の場所に保存します。 連続した場所に保存されているファイルに比べて、断片化したファイルはアプリケーションで読み取るのに多くの時間を要します。 CHKDSK、または「ハードディスクのエラーをチェックする」を使用してお使いのハードディスクをテストできます。ディスクデフラグを使用すると、ファイルの断片化を解消し、使用可能なハードディスク領域を最適化できます。 これらのツールについて詳しくは、Windowsのドキュメントを参照してください。
Illustrator はファイル上で動作しているときに情報を読み書きします。そのため、ファイルまたはIllustrator スクラッチディスクを含むディスクのアクセス速度が速いほど、Illustrator はファイル情報を速く処理できます。Illustrator のパフォーマンスを改善するためには、アクセス速度がより速いドライブ上に保存されたファイルで作業します。たとえば、ネットワークサーバー(ネットワークドライブ)やリムーバブルメディア(たとえば、Zipドライブ、フロッピーディスク)ではなく、内蔵ハードディスクドライブを使用します。リムーバブルメディアは多くの場合、内蔵ハードディスクドライブよりアクセス速度が遅く、破損しやすい傾向があります。
Illustrator ファイルをネットワークドライブまたはリムーバブルドライブに保存したい場合、アドビでは、まず内蔵ハードディスクにファイルを保存することを推奨しています。ファイルを閉じて、Windowsエクスプローラを使用してファイルを外付けドライブまたはネットワークドライブにコピーするか、またはAdobe Version Cue (CS4 のみ)を使用してネットワークにファイルを保存します。
プリンターの言語
Illustratorからプリントするときに最高の結果を得るには、PostScript対応プリンターを使用します。 ほとんどのPostScript非対応プリンターでは、表示情報、ホストコンピューターのリソースおよび自社独自のプリンタードライバーを使用してプリント情報をプリンターに中継します。そのため、プリントするのにPostScript プリンタよりもかなり時間がかかる可能性があります。
Illustratorの機能の効率的な使用
Illustratorで作業をする方法、特にアートワークを表示する方法は、Illustratorのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。たとえば、ビューオプションの修正やイメージのリンク設定は、それらの埋め込みよりもパフォーマンスに影響を及ぼします。スクラッチディスクおよびスタートアップオプションの最適化も、Illustratorの速度とそのメモリー使用量に影響を及ぼす可能性があります。
[Outline] ビュー
[Outline] ビューでは、ペイントの属性を非表示にして、塗りつぶされていないパスとしてアートワークを表示します。[Outline] ビューを使用すると、グラデーションやパターンが含まれているオブジェクトなどの複雑なアートワークを高速表示できます。また、[Outline] ビューを使用すると、他の塗りつぶされたオブジェクトに隠れたオブジェクトを簡単に編集できます。Illustratorで表示/アウトラインを選択し、ドキュメントをアウトラインモードで表示します。
Illustratorでのアートワークの表示について詳しくは、Illustratorのヘルプを参照してください。
カスタムビュー
文書のカスタムビューを作成できます。カスタムビューを使用すると、「表示」メニューからビューを選択して、ビューモード、倍率、スクロール位置、およびレイヤーオプションをすばやく変更できます。カスタムビューを作成するには、保存する表示属性を設定します。表示/新規ビューを選択し、新規ビューダイアログボックスに名前をタイプします。 表示メニューにカスタムビューが表示されます。
表示画質(CS4のみ)
手のひらツールを使用してアートボードを移動するときの表示の画質と速度を指定できます。 表示画質を指定するには、編集/環境設定/単位と表示画質を選択します。 手のひらツールを使用するときの表示画質を向上させるには手のひらツールスライダーを左に移動します。速度を向上させるには右に移動します。
ラスタライズ効果の解像度
ラスタライズ効果の解像度を変化させて、Illustratorのパフォーマンスを最適化することができます。 ラスタライズ効果の解像度を変化させるには、効果/ドキュメントのラスタライズ効果の設定を選択し、次のいずれかを実行し、「OK」をクリックします。
- ファイルを編集する場合は、「スクリーン」をクリックします。 Illustratorはラスタライズ効果に72ppiの解像度を使用し、表示速度を向上させます。
- ファイルをプリントする場合は、「高」をクリックします。 Illustratorはラスタライズ効果に300ppiの解像度を使用します。プリント速度は低下しますが、プリント品質は向上します。
レイヤーパネル
レイヤーパネルを使用すると、アートワークを簡単に編成および変更できます。 複雑なアートワークまたは高解像度ビットマップイメージを含むレイヤーを非表示にすると、Illustratorの画面の再描画が高速になります。レイヤーを非表示にするには、レイヤー名の左側にある目のアイコンをクリックし、「レイヤーを表示」を選択解除し、「OK」をクリックします。選択したレイヤー以外のすべてのレイヤーを非表示にするには、目のアイコンをAltキーを押しながらクリックします。
注意: レイヤーパネルでは、最上位レイヤー、ネストしたレイヤー、グループおよびオブジェクトのサムネールを表示できます。 Illustratorの画面の再描画を高速にするために、サムネールの数を減らすことができます。
- レイヤーパネルメニューの「パネルオプション」を選択します。
- サムネールの数を減らします。
- レイヤーパネルからすべてのサムネールを削除するには、「行サイズ」セクションの「小」を選択し、「OK」をクリックします。
- レイヤーパネル内の特定の要素に対応するサムネールを削除するには、「サムネール」セクションの「レイヤー」、「グループ」または「オブジェクト」を選択解除し、「OK」をクリックします。
オーバープリントプレビュー
オーバープリントプレビューを使用すると、「インクプレビュー」、つまり描画、透明およびオーバープリントが色分版でどのように表示されるかが近似表示されます。パフォーマンスを向上させるには、オーバープリントプレビューを使用しないようにします。 オーバープリントプレビューを有効、または無効にするには、「表示」>「オーバープリントプレビュー」を選択します。
アートボード
アートボードはプリント可能なアートワークを収容できる領域を表します。 パフォーマンスを最適化するためには、使用していない、または不要なアートボードを削除することを検討してください。
お使いのアートボードを管理するには、「アートボード」パネル(「ウィンドウ」>「アートボード」)を使用します。
スクラッチディスク
埋め込まれたビットマップイメージで作業していて、システムのRAMが不十分な場合、Illustratorはスクラッチディスクとしてハードディスク容量を使用します。メモリ内の情報にアクセスするよりも、ハードディスク上の情報にアクセスする方が時間がかかります。そのため、ハードディスクの一部を仮想メモリとして使用すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。Illustratorでの操作のためにさらにメモリが必要な場合は、より多くのRAMを搭載することをお勧めします。
デフォルトでは、Illustratorはシステムドライブをプライマリ仮想記憶ディスクとして使用します。Illustratorのプライマリ仮想記憶ディスク設定を、使用中の最も高速なハードディスクドライブに変更します。
仮想記憶ディスクの環境設定を変更するには、以下の操作を行います。
- 編集/環境設定/プラグインと仮想記憶ディスクを選択します。
- プライマリポップアップメニューからハードディスクを選択します。 多数のイメージを操作していて複数のハードディスクを使用している場合は、セカンダリポップアップメニューから他のディスクを選択します。
- 「OK」をクリックし、Illusratorを再起動します。
注意: アドビは、ディスクデフラグのようなディスクユーティリティを使用して、ハードディスクの最適化およびデフラグ作業を定期的に行うことをお勧めします。詳しくは、Windowsのドキュメントを参照してください。
Illustratorの新規ドキュメントプロファイル
Illustrator ドキュメントプロファイルには、新しいIllustorator文書で表示されるデフォルトのパターン、グラデーション、グラフデザイン、カラー、カラーライブラリ、およびブラシが含まれています。これらのファイルは、新規ドキュメントのズームレベル、ウィンドウサイズ、環境設定およびスクロール位置も決定します。 Illustratorの新規ドキュメントプロファイルから不要なスウォッチとブラシを削除することにより、新規ドキュメントのファイルサイズを最小化できます。
Illustrator CS4でのカスタムドキュメントプロファイルの作成について詳しくは、Illustratorのヘルプを参照してください。
テンプレート
テンプレートを使用すると、一般設定とデザイン要素を共有する複数の新規ドキュメントを作成できます。 たとえば、ルック&フィールが同じようなビジネスカードのシリーズをデザインする場合、テンプレートを作成します。望みのアートボードサイズ、表示設定(ガイドなど)、およびプリントオプションを設定します。テンプレートから不要なスウォッチ、シンボル、グラフィックスタイルおよびブラシを削除することにより、新規ドキュメントのファイルサイズを最小化できます。
テンプレートは、カスタムスタートアップファイルを作成する代わりとして役立ちます。 作成できるテンプレートの数に制限はありません。 さらに、テンプレートはどこにでも保存でき、どこからでもアクセスできます。特定の名前と場所に配置する必要のあるスタートアップファイルとは対照的です。
テンプレートファイルの作成について詳しくは、Illustratorのヘルプを参照してください。
リンクされたファイル
埋め込まれたビットマップイメージ(例えば、TIFF、BMPまたはPhotoshop EPS)はIllustratorドキュメントのサイズを大幅に増加させ、パフォーマンスを低下させる可能性があります。 パフォーマンスを改善するには、ビットマップイメージを配置するときに配置ダイアログボックス内の「リンク」を選択します。 「リンク」オプションは、ハードディスク上にある、配置されたイメージを参照します。 (サービスビューローが埋め込みイメージを必要とする場合、ファイルのコピーを保存します。「Illustrator ネイティブ形式オプション」ダイアログボックスまたは 「EPS 形式オプション」ダイアログボックスで「リンクされたファイルを含める」を選択します。)
EPSプレビュー
文書が、高解像度プレビュー付きのリンク付けされたEPSイメージを含んでいる場合、Illustratorはアートワークを編集するよりも画面の再描画が低速になります。Illustratorで画面の再描画の高速化を有効にするには、低解像度EPSプレビューを使用します。
- 編集/環境設定/ファイル管理とクリップボードを選択します。
- 「リンクされた EPS に低解像度の表示用画像 (プレビュー) を使用」を選択します。
- 「OK」をクリックします。
DCS 透明のインタラクティブ表示オプション
リンクパネルオプションダイアログボックスには、「DCS 透明のインタラクティブ表示」オプションが含まれています。 このオプションが選択されている場合は、リンクパネルでは黄色いアイコンが表示され、リンクされているDCS EPSグラフィックが透明オブジェクトまたはオーバーラップ透明オブジェクトであることを識別します。このオプションにより、リンクされているEPSファイルの透明のインタラクティブ状態がIllustratorで常に判定されるようになるので、パフォーマンスが低下する可能性があります。
「DCS 透明のインタラクティブ表示」オプションを無効にするには、以下の操作を行います。
- リンクパネルメニューからパネルオプションを選択します。
- 「DCS 透明のインタラクティブ表示」を選択解除し、「OK」をクリックします。
ナビゲーターパネル
ナビゲーターパネルでは、ナビゲーションが簡単に実行できるように、現在のアートワークのサムネールビューが表示されます。 文書を変更するたびサムネイルを更新するのに必要な処理時間は、アートワークの複雑さに依存します。複雑な文書で画面の再描画速度とパフォーマンスを向上させるためには、「ウィンドウ」メニューで「ナビゲータ」の選択を解除して、「ナビゲータ」パネルを非表示にします。
使用中のドキュメントの特定の領域をより効率的にズームするために、カスタムビューを設定できます。 詳しくは、このドキュメントの「カスタムビュー」の節を参照してください。
アートワークのアンチエイリアスオプション
アートワークのアンチエイリアスオプションは、オブジェクトのエッジピクセルの色を隣り合ったピクセルの色と混合することにより、テキストとグラフィックをスムーズにします。ただし、このプロセスが原因で、画面の再描画が低速になる可能性があります。 このオプションを無効にするには、以下の操作を行います。
- 編集/環境設定/一般を選択します。
- アートワークのアンチエイリアスオプションの選択を解除します。
- 「OK」をクリックします。
単純化コマンド
「単純化」コマンドを使用すると、パス内およびパスシェイプ内のアンカーポイントの量が減り、ファイルサイズが小さくなり、パフォーマンスが向上します。 「単純化」コマンドを適用するには、目的のパスまたはオブジェクトを選択し、次にオブジェクト/パス/単純化を選択します。
「単純化」コマンドについて詳しくは、Illustratorのヘルプを参照してください。
スマートガイド
スマートガイドを使用すると、他のオブジェクトを基準にしてIllustratorオブジェクトの作成、整列、編集および変形ができます。 アートワークに多数のオブジェクトがある場合、Illustratorはスマートガイドを表示するのにより時間がかかります。スマートガイドを無効にするには、表示メニューの「スマートガイド」のチェックを解除します。
スマートガイドについて詳しくは、Illustratorのヘルプを参照してください。
刷毛ブラシ(CS5)
刷毛ブラシストロークは、塗りつぶされた複数の透明パスの重なりによって形成されています。 これらのパスは、Illustrator内での他の塗りつぶされたパスと同様、他の刷毛ブラシパスを含む他のオブジェクトのペイントとインタラクティブ動作します。
大掛かりなアートワークに着手する前に、刷毛ブラシとペイントの動作をテストおよび経験してください。 ブラシ属性を変更して、再適用すると、使用されているすべてのブラシが初めから再レンダリングされます。
刷毛ブラシを使用する場合は、次の方法で複雑さを緩和し、ドキュメントのファイルサイズを縮小できます。
- 複数の刷毛ブラシパスのラスタライズ
- アートワークの刷毛ブラシに大きな数(30より大きい)が含まれていると、複雑さが緩和され、刷毛ブラシパスの数が減少します。刷毛ブラシパスを選択して、「オブジェクト」>「ラスタライズ」を選択します。
注意: 内容をラスタライズする前に、オリジナルのアートワークのコピーを保存しておくことをお勧めします。
- PDFの機能の無効化
- デフォルトでは、IllustratorはPDFデータを保存するときに、Illustrator(*ai)ファイルが他のAdobeアプリケーションと互換性を維持できるようにします。 「ファイル」>「保存」または「ファイル」>「名前を付けて保存」ダイアログボックスで「PDF互換性のあるファイルを作成する」の選択を解除します。このオプションを無効にすると、文書のファイルサイズとファイルデータが減少します。
Windowsリソース
次のWebサイトにはトラブルシューティングのヒントとWindowsに関する一般的な情報が掲載されています。
アドビカスタマーサポート:www.adobe.com/jp/support/
Microsoftナレッジベース:http://support.microsoft.com