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TechNote

[an error occurred while processing this directive]サイレントインストールの実行（Creative Suite 4）

日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。

Adobe Creative Suite 4 をボリュームライセンスで購入している場合、Windows と Macintosh の両方でサイレントインストールオプションを使用することができます。サイレントインストールはあらかじめ選択されたオプションで実行され、画面上には何も表示されません。サイレントインストールの実行中、カスタムインストーラが各アプリケーションのインストーラをコマンドラインのインストールツールから実行します。サイレントインストールは、企業での配布用としても使用されます。

サイレントインストールおよび配布に関する詳細は、以下の PDF ファイルを参照してください。

A. 対象製品

B. サイレントインストールの実行

B-1. カスタム XML ファイルの作成と配置

B-2. サイレントインストールの実行

C. サイレントインストール実行時のトラブルシューティング

C-1. 「application.xml.override」ファイルの確認

C-2. ログファイルでエラーメッセージを確認

C-3. 通常のインストール手順を試行

C-4. プロセスやアプリケーションの終了

この文書に記載されている手順は、以下の製品に対して有効です。

－　Affect Effects

－　Audition

－　Contribute

－　Creative Suite Design Premium

－　Creative Suite Design Standard

－　Creative Suite Web Preimum

－　Creative Suite Web Standard

－　Creative Suite Production Premium

－　Creative Suite Master Collection

－　Dreamweaver

－　Encore

－　Fireworks

－　Flash

－　Illustrator

－　InCopy

－　InDesign

－　OnLocation

－　Photopshop

－　Photoshop Extended

－　Premiere Pro

－　Soundboth

Creative Suite 4 および単体の CS4 アプリケーションのサイレントインストールを行うには、インストーラ用のカスタム XML ファイルを作成、配置して実行する必要があります。B-1. カスタム XML ファイルの作成と配置を参照して必要なファイルの準備を行い、B-2. サイレントインストールの実行を参照してサイレントインストールを実行します。

Creative Suite 4 のサイレントインストールを行うには、単一のソースファイルが必要です。Creative Suite 4 Master Collection のように、インストーラのソースが複数の DVD-ROM やファイルとなる場合、あらかじめインストールポイントを作成する必要があります。インストールポイントの作成方法について詳しくは、以下の弊社技術文書を参照してください。作成したインストールポイントは、ローカルコンピュータまたは共有ネットワークに配置することができます。

文書番号　234469　デスクトップからのインストール手順（Windows 版 Creative Suite 4）

文書番号　234468　デスクトップからのインストール手順（Macintosh 版 Creative Suite 4）

弊社が開発した Creative Suite Deployment Tool（CSDT）を使用すると、インストーラパッケージの作成を簡単に行うことができます。詳細については、以下の弊社技術文書を参照してください。

文書番号　234520　Creative Suite Deployment Tool のサポート範囲（Creative Suite 4）

初期設定では、Creative Suite 4 のすべてのコンポーネントが初期設定のフォルダにインストールされます。初期設定ではインターフェースが画面上に表示されます。そのため、Creative Suite アプリケーションを起動すると、シリアル番号の入力、エンドユーザライセンス使用許諾への同意、登録情報の入力が要求されます。また、Adobe Update Manager によって、利用可能なアップデータの確認が自動的に行われます。カスタム XML ファイルを配置してインストーラを実行することにより、これらの動作を制御することができます。

サイレントインストールを行うには、コマンドラインから使用する XML インストーラファイルを適切に設定する必要があります。以下の 3 つの XML ファイルを作成し、適切なフォルダに配置します。

－　install.xml

－　remove.xml

－　application.xml.override

「install.xml」ファイルおよび「remove.xml」ファイルの作成と配置

これらのファイルは、インストールまたはアンインストールする Creative Suite コンポーネントを制御します。インストール、またはアンインストールを行うコンポーネントを除外するにはこれらのファイルを修正してください。「install.xml」ファイルから除外したコンポーネントは「remove.xml」ファイルからも除外するなど、両方のファイルに同じ修正を行う必要があります。これらの XML ファイルは配布を行う際に特定の名前を必要としません。

以下の操作を行います。

1. 以下のいずれかの操作を行います。
   
   Windows Vista
   [スタート] メニューの [検索の開始] テキストボックスに「cmd」と入力して Enter キーを押します。
   Windows XP
   [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行] を選択します。[名前] テキストボックスに「cmd」と入力して [OK] をクリックします。
   Macintosh
   Finder の [移動] メニューから [ユーティリティ] を選択し、「ターミナル」アイコンをダブルクリックします。
   
2. 以下のコマンドを入力し、Enter（Windows）／Return（Macintosh）キーを押します。
   
   cd ＜「Setup.exe」（Windows）または「Setup.app」（Macintosh）ファイルが保存されているフォルダのパス＞
   ※　上記フォルダ名は「Adobe CS4」（Windows）または「＜エディション名またはアプリケーション名＞」（Macintosh）フォルダです。フォルダ名を変更している場合は、置き換えて入力します。
   
3. 以下のコマンドを入力し、Enter（Windows）／Return（Macintosh）キーを押します。
   
   Windows
   Setup --record=1
   Macintosh
   Setup.app/Contents/MacOS/Setup --record=1
   
4. Creative Suite 4 または単体の CS4 アプリケーションのインストーラが起動します。
5. 「ようこそ」と表示されたらシリアル番号を入力して [次へ] をクリックします。
6. 「Adobe エンドユーザ使用許諾契約書」が表示されたら [同意する] をクリックします。
7. 「オプション」画面が表示されたら、以下のオプションを任意で設定し [インストール] をクリックします。
   －　インストールする製品の言語
   －　インストール先
   －　インストールするコンポーネント
   
8. 「Saved deployment files:」と表示されたら、ファイルのパスをメモなどに記録して [終了] をクリックします。
9. 手順 8. で確認したフォルダを開きます。
   ※　通常、以下の場所に XML ファイルが作成されます。
   Windows
   －　Program Files¥Common Files¥Adobe¥Installers
   Macintosh
   －　Macintosh HD/ライブラリ/Application Support/Adobe/Installers
   
10. 以下のファイルをデスクトップの「Adobe CS4」または「＜アプリケーション名＞」フォルダにコピーします。
    －　＜Creative Suite 4 エディション名またはアプリケーション名＞.install.xml
    －　＜Creative Suite 4 エディション名またはアプリケーション名＞.remove.xml
    
11. ファイル名を以下のように変更します。
    「＜Creative Suite 4 エディション名またはアプリケーション名＞.install.xml」ファイル　：　install.xml
    「＜Creative Suite 4 エディション名またはアプリケーション名＞.remove.xml」ファイル　：　remove.xml

「application.xml.override」ファイルの作成と配置

「application.xml.override」ファイルは、Creative Suite 4 アプリケーションの初回起動時に表示されるユーザインターフェースの設定を行います。「application.xml.override」ファイルを作成するには、以下の操作を行います。

　注意　：　Creative Suite Deployment Tool（CSDT）を使用してパッケージを作成した場合も、「application.xml.override」ファイルは手動で作成する必要があります。

1. メモ帳（Windows）またはテキストエディット（Macintosh）などのエディタアプリケーションを起動します。
   
   　注意　：　Macintosh でテキストエディットを使用する場合は、あらかじめ文字コードの設定を行っておく必要があります。詳細はテキストエディットでの文字コードの設定方法（Macintosh）を参照してください。
   
2. 新規ファイルを作成します。
3. 以下のテキストをコピーします。
   
   <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
   <Configuration>
   <Payload>
   <Data key="Registration">Suppress</Data>
   <Data key="EULA">Suppress</Data>
   <Data key="Updates">Suppress</Data>
   </Payload>
   </Configuration>
   
4. 手順 2. で作成した新規ファイルにペーストします。
5. 上記テキストを使用環境にあわせて編集します。設定が不要な行は削除します。
   
   <Data key="Registration">Suppress</Data>
   －　登録情報画面を表示する場合はこの行を削除します。
   
   <Data key="EULA">Suppress</Data>
   －　起動時に使用許諾契約書を表示する場合はこの行を削除します。
   
   <Data key="Updates">Suppress</Data>
   －　起動時に自動アップデートを行う場合はこの行を削除します。
   ※　Acrobat 8 では自動アップデートを無効にすることはできません。
   
6. 編集したファイルを「application.xml.override」というファイル名でドライバフォルダ内に保存します。ドライバフォルダはアプリケーションにより異なります。下記ドライバフォルダの確認方法を参照し、ファイルを保存してください。
   
   　注意　：　ファイルを保存する際、文字コードを「UTF-8」に指定する必要があります。以下は、メモ帳（Windows）またはテキストエディット（Macintosh）での文字コードの設定方法です。サードパーティ製のエディタアプリケーションを使用している場合は、アプリケーションに付属のマニュアルを参照してください。

ドライバフォルダの確認方法

このファイルはインストーラに付属していないため、あらかじめ「application.xml.override」ファイルを作成してドライバフォルダに追加する必要があります。
ドライバフォルダの場所を確認するには、以下の操作を行います。

1. デスクトップの「Adobe CS4」フォルダ（Windows）または「＜アプリケーション名＞」フォルダ（Macintosh）を開きます。
2. 「payloads」フォルダ内の「setup.xml」ファイルをメモ帳（Windows）またはテキストエディット（Macintosh）などのエディタアプリケーションで開きます。
3. 以下のコードに記載されているフォルダ名をメモなどに記録します。
   
   例 ： <Driver folder="AdobeDesignSuitePremiumja_JP"/>

メモ帳での文字コードの設定方法（Windows）

編集したファイルを保存する際に以下の設定を行います。

1. [ファイル] メニューから [名前を付けて保存] を選択します。
2. [文字コード] ポップアップメニューから [UTF-8] を選択します。
3. ファイル名と保存先を指定し、[保存] をクリックします。

テキストエディットでの文字コードの設定方法（Macintosh）

ファイルの編集を行う前に以下のいずれかの設定を行います。

Mac OS X 10.5.x

1. テキストエディットを起動します。
2. [テキストエディット] メニューから [環境設定] を選択します。
3. [開く／保存] ボタンをクリックします。
4. [標準テキストファイルのエンコーディング] セクション内のポップアップメニューから [Unicode （UTF-8）] を選択します。
5. [環境設定] ダイアログボックスを閉じます。

Mac OS X 10.4.x

1. テキストエディットを起動します。
2. [テキストエディット] メニューから [環境設定] を選択します。
3. [新規書類の属性] セクションで [標準テキスト] を選択します。
4. [デフォルトの標準テキストエンコーディング] セクションの [保存] ポップアップメニューから [Unicode （UTF-8）] を選択します。
5. [環境設定] ダイアログボックスを閉じます。

Windows におけるサイレントインストールとサイレントアンインストール

Windows におけるサイレントインストールは、コマンドラインから「Setup.exe」を実行することによって開始されます。以下のコマンドラインを、「Setup.exe」ファイルが保存されているフォルダから実行してください。

setup --mode=silent --deploymentFile="＜install.xml または remove.xml＞"

　注意　：　Windows Vista でインストール開始時に [ユーザーアカウント制御] ダイアログボックスを表示せずに実行するには、コマンドプロンプトを管理者として実行する必要があります。

Macintosh におけるサイレントインストールとサイレントアンインストール

Macintosh におけるサイレントインストールは、コマンドラインからルートユーザとして「Setup.app」を実行することによって開始されます。「Setup.app」ファイルが保存されているフォルダから以下のコマンドラインを実行します。

sudo Setup.app/Contents/MacOS/Setup --mode=silent --deploymentFile="＜install.xml または remove.xml＞"

ネットワーク上の配布によるサイレントインストールの設定情報を完了する方法については、「Adobe Creative Suite 4 の手動によるエンタープライズデプロイメントユーザガイド」を参照してください。

この資料は、Apple Remote Desktop（ARD）または Microsoft System Management Server（SMS）などの配布ツール、またはコマンドラインによる Creative Suite 4 のサイレントインストールに関する情報を、個別に購入した Creative Suite 4 アプリケーションと同様に掲載しています。

サイレントインストールを行う際に問題が発生する場合は、以下のトラブルシューティングを行います。

スペルミスや誤字脱字が含まれている場合など、Creative Suite 4 の配布は正常に行えません。以下のサンプルソースと照合してファイルの内容を確認してください。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>

<Configuration>

<Payload>

<Data key="Registration">Suppress</Data>

<Data key="EULA">Suppress</Data>

<Data key="Updates">Suppress</Data>

</Payload>

</Configuration>

特に、以下の点に注意してください。

－　スペルミスの確認

－　大文字小文字が正しく入力されているかの確認（XML では大文字と小文字が厳密に区別されます。）

－　プレーンテキスト形式で保存されているかの確認（Macintosh のテキストエディットでは初期設定でリッチテキストが保存されます。）

－　ファイル名の確認（Macintosh の場合は [情報を見る] で不要な拡張子が付加されていないか確認します。）

－　ファイルの保存場所の確認（「payloads」フォルダ内の「setup.xml」ファイルから、ドライバフォルダの場所を確認します。）

－　不正なシェルコマンド

サイレントインストールを行っている際に発生したエラーの内容は、通常インストールログに記録され、これらのエラーメッセージから問題を解決するためのヒントを得ることができます。また、エラーの内容で弊社サポートデータベースを検索することで、解決方法を確認できる場合があります。ログファイルの保存場所や確認方法については、以下の弊社技術文書を参照してください。

文書番号　231264　インストールログの保存場所と解読方法について（Creative Suite 3）

サイレントインストールではない、通常のインストールでも問題が発生するか確認します。通常のインストールでは問題が発生しない場合、カスタムインストーラファイルが原因で問題が発生している可能性があります。スペルミスや誤字脱字が無いか、またシリアル番号などの情報が正しく入力されているか確認してください。通常のインストールでも問題が発生する場合、エラーメッセージから問題を回避するための情報を得られる場合があります。また、エラーの内容で弊社サポートデータベースを検索することで、解決方法を確認できる場合があります。

起動中のアプリケーションやプロセスが Creative Suite 4 インストーラとコンフリクトを起こしている可能性があります。通常のインストール処理の場合、コンフリクトを起こす可能性のあるアプリケーションやプロセスが画面上に表示されますが、サイレントインストールの場合は処理が中断され、インストールログにエラーメッセージが記録されます。

関連ドキュメント (Related Records)

文書番号　234464　サイレントアンインストールの実行（Creative Suite 4）

文書番号　234462　Creative Suite 4 配布のサポート範囲

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