[an error occurred while processing this directive]
日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。
この文書では、Blu-ray 規格に関する情報、および Adobe Encore CS3 での Blu-ray プロジェクトの作業について説明します。Blu-ray とは、高精細ビデオ用に設計された新しいフォーマットです。
Blu-ray ディスクには、25 GB シングルレイヤーと、50 GB デュアルレイヤーのものがあります。Encore CS3 ではシングルレイヤー形式のみがサポートされており、目安として以下の容量のビデオを書き込むことができます。
- HD(High Definition) : 4.5 時間
- SD(Standard Definition) : 11 時間
- MPEG2 エンコーディングを使用した場合、135 分の HD ビデオと、120 分の追加素材(SD)
Blu-ray ディスクの大きさは DVD や CD と同じで、直径 12 cm です。ミニ Blu-ray ディスクは直径 8 cm で、7.8 GM のデータを格納することができます。
注意 : ミニ Blu-ray ディスクは Encore CS3 でテストされておらず、動作保証の対象外です。Encore ではミニ Blu-ray ディスクは認識されません。(ミニ DVD は使用可能です。)
Blu-ray では 405 nm 波長の青紫レーザ処理でデータの読み書きが行われます。一方 DVD/CD では、650 nm/780 nm の赤/赤外線レーザが使用されています。
以下の表では、NTSC/PAL のそれぞれの規格において、Blu-ray でサポートされるフレームレート、フレームサイズ、アスペクト比を示しています。
TV の標準規格 |
フレームレート |
フレームサイズ |
アスペクト比 |
地域 |
NTSC |
23.976p 29.97i 59.94p |
720 x 480 1280 x 720 1440 x 1080 1920 x 1080 |
16 : 9 |
北米 日本 |
PAL |
25i 50p |
720 x 576 1280 x 720 1440 x 1080 1920 x 1080 |
16 : 9 |
欧州 |
ビデオ
Encore では、H.264 と MPEG-2 の両方のコーデックを使用できます。MPEG-2 コーデックは DVD で使用されているものと同一です。H.264(または MPEG-4 part10)は新しいコーデックで、品質を損なうことなく大幅な圧縮を実現することができます。プロジェクトで使用されているコーデックの種類は、[プロジェクト設定] ダイアログボックスで変更することができます。Blu-ray 規格では、一枚のディスクで両方のコーデックを使用することができますが、Encore ではプロジェクト全体を単一のコーデックに統一する必要があります。
また、Blu-ray 規格では VC-1 と呼ばれるコーデックがサポートされています。これは Windows Media 9 に基づく MPEG-4 派生のコーデックですが、Encore CS3 ではサポートされていません。
オーディオ
Encore では、Dolby Digital(AC3)と PCM コーデックの両方を使用できます。読み込んだオーディオファイルの形式によって、Dolby Digital オーディオはモノラル、ステレオ、5.1 チャンネルのいずれかを指定することができます。PCM を含むその他のファイルはステレオでエンコードされます。
注意 : Encore では DTS ファイル(モノラル、ステレオ、5.1 チャンネル)を読み込むことができ、トランスコードせずにディスクに書き出すことができます。
プロジェクトで使用されているコーデックの種類は、[プロジェクト設定] ダイアログボックスで変更することができます。Blu-ray 規格では、一枚のディスクで複数のコーデックを使用することができますが、Encore ではプロジェクト全体を単一のコーデックに統一する必要があります。
サポートされるファイル形式およびトランスコードに関する詳細については、File formats supported by Encore CS3* (TechNote kb401286)を参照してください。
Encore でサポートされるインタラクティブなメニューは、DVD メニューのサポートと同様です。Blu-ray 規格では、Java プログラミング言語を使用した更に高度なオプションがサポートされています。この拡張機能は BD-J と呼ばれていますが、Encore ではサポートされていません。
注意 : Blu-ray プレイヤーと DVD プレイヤーは、メニュー制御がそれぞれわずかに異なっています。Blu-ray プレイヤーでは、ムービーの再生中に画面上に表示されるポップアップ/タイトルメニューボタンがあります。そのため、メニュー操作に設定されているアクションは、プロジェクトを Blu-ray に書き出す際に無視されます。
Encore では Blu-ray ディスクのリージョンコードをサポートしていません。
Encore では Blu-ray ディスクのコピー防止機能をサポートしていません。
Blu-ray ディスクには以下の 2 種類のフォーマットがあります。
- BD-R : 1 回のみ書き込み可能
- BD-RE : 書き込み内容を消去して複数回書き込みが可能
Encore では、Blu-ray プロジェクトを以下のいずれかの形式で保存することができます。
- Blu-ray ディスク : Blu-ray プレイヤー、コンピュータ、Sony PlayStation 3 で再生可能な Blu-ray ディスクを作成します。
- Blu-ray フォルダ : ハードドライブ上に Blu-ray フォルダを作成します。コンピュータ上の Blu-ray ソフトウェアで再生できます。
- Blu-ray イメージ : Blu-ray イメージをハードドライブ上に作成します。イメージは通常、サードパーティ製マスタリングアプリケーションで使用されます。
注意 : Blu-ray イメージを作成する際は、[イメージの種類] ポップアップメニューから以下のいずれかのオプションを選択する必要があります。
- BD-R : 書き込みは 1 回のみ。HD TV での記録とコンピュータのデータ保存が可能。
- BD-RE : 複数回の書き込み。HD TV での記録とコンピュータのデータ保存が可能。
- BD-ROM : 読み取りのみ。コンピュータソフトウェア、ゲーム、映画など。
Blu-ray の関連情報については、以下のリソースも併せて参照してください。
Sony Blu-ray : http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/bluray/
ブルーレイディスクとは : http://www.sony.jp/products/Consumer/BD/about/index.html
Blu-ray Disc Association : http://www.blu-raydisc.com/jp.html
- Samsung BD-P1000 Blu-ray プレイヤーでは、ビデオが常に 2 フレーム短縮されます。
- Philips BDP900 プレイヤーでは Encore で作成した Blu-ray ディスクが再生されません。
- プロジェクト設定が [Blu-ray] に設定されている状態で、[ファイル] メニューから [Adobe Dynamic Link] - [新規 After Effects コンポジション] を選択して Adobe After Effects コンポジションを新規作成すると、コンポジションが SD になります。
- Blu-ray モーションメニューをプレビューすると、メニューが停止した状態で表示されますが、書き出し時のメニューにはモーション要素が含まれています。
- Macintosh でブランクの Blu-ray ディスクをドライブに挿入すると、「"The disk you inserted was not readable by this computer."(挿入したディスクはこのコンピュータでは読み取れません)」というメッセージが表示されます。Encore 内でメディアを使用するには、メッセージ内の [無視] をクリックしなければなりません。
- Blu-ray プロジェクトの [プロジェクト] パネルに [DVD トランスコード設定] 列、および [DVD トランスコードステータス] 列が表示されます。これらの設定は Blu-ray のトランスコードと無関係なため無視されます。
- Blu-ray プロジェクトの [ビルド] パネルに表示される初期設定の保存先フォルダに、前回開いたプロジェクトのフォルダが表示されます。保存先は、[参照] ボタンをクリックして変更することができます。
- 読み込まれた H.264 ファイルをプレビューすると再生が途切れます。これは再生エンジンのみの制限です。ディスクに書き出した後は正常に再生されます。
- Blu-ray プロジェクトをプレビューすると、[プレビュー] パネルの拡大パーセンテージが SD フッテージに関連付けられます。例えば、NTSC の Blu-ray プロジェクトで、[プレビュー] パネルが 100% の場合、Blu-ray のフレームサイズ(B. テレビ規格を参照)ではなく、720 x 480 ピクセルで表示されます。
- Macintosh で、[プレビュー] ウインドウの [トランスコードステータス] アイコンに誤った情報が表示されます。アセットが DVD オーサリングモードで使用されているという情報が表示されます。
- [プロジェクト] パネルでアセットを選択し、[ファイル] メニューから [今すぐトランスコード] を選択すると、[プロジェクト設定] で指定したビットレートの制限が適用されません。
- Blu-ray プロジェクトに含まれるメニューボタンが画面内に完全に収まっていない場合、「"Invalid Format Error Code 14"(不正なフォーマットエラーコード 14)」というメッセージが表示されることがあります。
- メニューボタンを [自動的にアクティブにする] に設定している場合、ボタンがデフォルトボタンであるかどうかに関わらず、メニューが表示されるとボタンがアクティブになります。
- AIFF ファイルは「"Don't Transcode"(トランスコード禁止)」に指定され、プロジェクトをビルドすると「"Invalid Format Error Code 14"(不正なフォーマットエラーコード 14)」というメッセージが表示されます。このエラーを回避するには、AIFF を他のトランスコードに設定してからディスクをビルドします。
文書番号 232542 サポートされているサードパーティ製 DVD ドライブ(Premiere Pro CS3)
文書番号 232995 Windows XP で 「Blu-ray エラー」が発生する(Encore CS3)
[an error occurred while processing this directive]
最終更新 (Last Update): | 2008-05-23 |
---|---|
文書番号 (ID): | 233749 |
プラットフォーム (OS): | Macintosh, Windows |
http://go.adobe.com/kb/ts_233749_ja-jp |