A. 同期情報の表示
Adobe Dreamweaver の同期機能は、Dreamweaver 8 からより精密に同期機能が再設計されています。Dreamweaver 8 で最後に行った PUT または GET の操作以降に、ローカルとリモートサーバーのファイルが変更されているかどうかをどのように判定しているかについて詳しくは、How synchronize works in Dreamweaver 8* （TechNote kb400972 英語情報）を参照してください。この新しいアルゴリズムはファイルを同期する時だけでなく、PUT を行う際にリモートサーバー上でファイルに変更があるかどうかを判定する際にも使用されます。このため、サーバー上のファイルを変更するかどうかを警告するメッセージが表示されます。
同期機能は通常正しく動作していますが、全く動作しないという問題が発生する場合もあります。多くの場合はファイルの PUT に関連しており、リモートサーバー上のファイルに変更がないにも関わらず、ファイルが変更されているという警告が出るという問題です。Dreamwaeaver CS3 ではこの同期機能に関するいくつかの問題が修正されています。Dreamweaver CS3 ではより多くの情報を収集して傾向を把握するために、同期用に内部に格納されているファイルを表示する新しいインターフェースが搭載されています。Dreamweave CS3 の [ファイル] パネルのローカルビューに [同期情報の表示] という新しいメニュー項目が追加され、Dreamweaver のファイル情報が正しいかどうかをすばやく確認することができます。さらに、Dreamweaver CS3 ではリモートファイルのタイムスタンプとリモートファイルの同期情報をダイアログボックスに追加し、最後の PUT または GET の操作以降にファイルに変更が加えられていることを警告します。
[ファイル] パネルのローカルビューでファイルを右クリックした際に表示されるメニュー項目に、[同期情報の表示] という新しいメニュー項目が追加されました。[同期情報の表示] を選択すると、「dwsync.xml」ファイルに格納されている選択したファイルのタイムスタンプを表示することができます。このメニュー項目は、サイト定義の [同期情報の保持] オプションが有効で、単一のファイル選択している場合に表示されます。
選択したファイルに同期情報が含まれていない場合、以下のようなメッセージが表示されます。
選択したファイルに同期情報が含まれている場合、Dreamweaver はローカル、リモート、テストのタイムスタンプを表示します。[ローカルリモート時間] は、最後に PUT または GET が発生したローカルファイルの日付です。[リモート時間] は、リモートサーバ上で最後に PUT または GET が発生した日付です。[テスト時間] は、テストサーバー上で最後に PUT または GET が発生した日付スタンプです。[リモート時間] および [テスト時間] のデータが存在しない場合、「ファイルは、このサーバーへまたはこのサーバーから転送されたことがありません。」と表示されます。
ファイルの PUT を行う際に、他のユーザーが変更したファイルを上書きする可能性がある場合、警告ダイアログボックスが表示されます。Dreamweaver CS3 では、この警告ダイアログボックスに 2 つの情報を追加しました。追加された情報は、リモートファイルのタイムスタンプ、および Dreamweaver から「dwsync.xml」ファイルに保存されたリモートファイルのタイムスタンプです。リモートサーバー上のファイルに変更を加えていないにも関わらず上書きの警告メッセージが表示される場合、タイムスタンプの情報によって原因を特定できる可能性があります。
メモ ： このセクションは、Dreamweaver 拡張機能の開発者向けの情報です。
Dreamweaver CS3 には、「site.displaySyncInfoForFile()」および 「site.canDisplaySyncInfoForFile()」関数が追加されています。引数は「path」または「'site'」を使用します。「'site'」が指定された場合は [ファイル] パネルで選択されているファイルに対して動作し、「path」が指定された場合はローカルの URL に対応するファイルに対して動作します。この関数は [ファイル] パネルのローカルビューでファイルを右クリックした際に表示される [同期情報の表示] に該当する機能です。
site.displaySyncInfoForFile()
「dwsync.xml」ファイルに格納されている「path」で指定したファイルのローカル、リモート、テストサーバーのタイムスタンプをダイアログボックスで表示します。この機能は単一のファイルに対してのみ有効です。引数として「'site'」が指定された場合は、ローカルビューで選択されているファイルの情報を表示します。URL を指定する場合はローカルファイルの URL を指定する必要があります。選択したファイルの同期情報が存在しない場合はメッセージが表示されます。XML ファイルに時間が設定されている場合は、設定したロケールの日付/時刻形式で表示されます。（例 ： MM/DD/YY HH:MMpm）ファイルのエントリに時刻が設定されていない場合はダッシュ記号「-」が表示されます。
site.canDisplaySyncInfoForFile()
この関数は boolean 型の値を返します。引数が「'site'」で選択されたファイルがローカルビューにある場合、戻り値は「true」です。サイト内のファイル（フォルダではありません）の URL が引数に指定されている場合にも「true」が返されます。
追加情報 （Additional Information）
Dreamweaver の同期機能についての詳細は、Dreamweaver 8 LiveDocs「ローカルサイトとリモートサイトのファイルの同期」を参照してください。
同期機能に関するその他の情報は、以下の弊社技術文書を参照してください。
文書番号 228439 「_notes」フォルダと「dwsync.xml」ファイルがサイト定義の設定で無効にしても作成される（Dreamweaver 8）
How synchronize works in Dreamweaver 8* （TechNote kb400972）
『Dreamweaver CS3 ヘルプ』「ローカルサイトとリモートサイトのファイルの同期」
『Dreamweaver CS3 － API リファレンス』「site.displaySyncInfoForFile()」
『Dreamweaver CS3 － API リファレンス』「site.canDisplaySyncInfoForFile()」
[an error occurred while processing this directive]
| 最終更新 (Last Update): | 2007-06-08 |
|---|---|
| 文書番号 (ID): | 231222 |
| プラットフォーム (OS): | Macintosh, Windows |
| http://go.adobe.com/kb/ts_231222_ja-jp |