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日本語環境での動作保証はしておりませんのでご了承ください。
この文書は、Adobe InDesign CS/CS2 で Adobe PageMaker 文書を開く際に、PageMaker の様々な機能、設定、要素が受ける影響について説明します。InDesign CS/CS2 では、PageMaker 6.5/7.x の文書とテンプレートを開くことができます。
以下の表は機能、設定、要素の種類ごとにまとめたものです。
「サポート状況」の記号の意味は以下のとおりです。
○ = サポートしています。
△ = 一部制限があります。
× = サポートしていません。
- = 備考なし
ドキュメント設定 |
サポート状況 |
備考 |
見開き表示/両面使い |
△ |
InDesign では、見開きページを含まない両面使いのドキュメントを単一ページのスプレットに変換します。[見開き表示] と [両面使い] の両方が選択される場合、ファイルは見開きスプレットに変換されます。 |
環境設定 |
サポート状況 |
備考 |
定規にスナップ |
× |
- |
保存オプション (高速/ファイルサイズ最小) |
× |
- |
水平/垂直方向への微調整 |
× |
- |
グリーキング開始 |
× |
- |
グラフィック出力用に割り当てるプリンタのメモリ |
× |
- |
PPD 名の表示 |
× |
- |
自動流し込み時の全ページを表示する |
× |
- |
TrueType 表示 (行送り/文字形状を維持する) |
× |
- |
トラッピング環境設定 |
○ |
PageMaker の [トラッピング] ダイアログボックスから、[黒特性] セクションにある [自動オーバープリント] で [線] または [塗り] (あるいは両方)が選択された場合、InDesign にも設定は反映されますが、[プリント属性] パレットでは、オーバープリントの [線] と [塗り] は選択されません。 |
ページレイアウト機能 |
サポート状況 |
備考 |
ブックリストと小冊子化された文書 |
× |
InDesign で PageMaker 文書を開く際、ブックリストは無視されます。ブックリストにあるすべての文書を一緒に開きたい場合は、PageMaker で [小冊子の作成] プラグインを実行し、レイアウトを [なし] に設定して、文書を 1 つにまとめてください。テキストブロックおよびフレームの連結は解除されますので注意してください。 |
索引 |
△ |
PageMaker 文書の索引項目は、InDesign の [索引] パレットに表示されます。[See herein] または [See also herein] オプションを使用するクロス参照のテキストは [相互参照] として [ここを参照] または [ここも参照] に変換されます。 |
ペーストボード上のアイテム |
△ |
PageMaker ペーストボード上のすべてのアイテムは、InDesign 文書の最初の見開きのペーストボード上に表示されます。InDesign は、各見開きに対して異なるペーストボードを使用します。 |
レイヤー |
○ |
重なりあっている要素の順序を保つために、InDesign は PageMaker 文書を変換する際に、[初期設定値] レイヤーと [マスター初期設定値] レイヤーの二つを作成します。[マスター初期設定値] レイヤーはマスターページアイテムを含んでいます。 |
マスターページのアイテム |
○ |
PageMaker のマスターページが、InDesign のマスターページに変換され、ページ番号やガイドを含むすべてのオブジェクトが保持されます。一部のレイヤーは、ドキュメントに追加されます(このセクションの [レイヤー] を参照してください)。 |
[印刷しない] オブジェクト |
○ |
PageMaker で [印刷しない] オブジェクトに指定されたすべてのオブジェクトは、InDesign の [プリント属性] パレットでも [印刷しない] が選択されたオブジェクトに変換されます。 |
定規ガイド |
○ |
- |
目次 |
○ |
目次のテキストは、InDesign の [目次] ダイアログボックスで [スタイル] ポップアップメニューに表示される利用可能な PageMaker の目次スタイルに変換されます。 |
テキストの属性 |
サポート状況 |
備考 |
文字組み |
△ |
InDesign はすべての段落に対して、自身の段落コンポーザを割り当てますが、[段落] パネルから [Adobe 日本語単数行コンポーザ] を割り当て直すこともできます。 また、InDesign の単数行文字組みエンジンは PageMaker の文字組みエンジンとほぼ同じように改行しますが、テキストの配置は変化する可能性があります。 |
行送り(標準/文字上端/ベースライン) |
△ |
InDesign では行送りの基準位置が [仮想ボディの上/右] に変換され、テキストの位置が変化します。 |
テキストフレームの垂直揃え |
○ |
PageMaker文書を開く際に、テキストフレームの垂直揃えは維持されます。 |
先頭ベースライン |
△ |
変換されたテキストの先頭ベースラインは InDesign で作成されたテキストとは異なって表示される可能性があります。 InDesign で作成されるテキストの先頭ベースラインは [仮想ボディの高さ] に設定されています。 |
ハイフネーション |
△ |
InDesign は、PageMaker と異なる方法でハイフネーション処理を行っているため、位置が異なる可能性があります。 |
フォント |
△ |
InDesign で PageMaker 文書を開く際に、文書内のすべてのフォントが使用可能でなければなりません。PageMaker 文書を開いた後で使用されているフォントを有効にしても、InDesign では見つからないフォントと認識され、変換される可能性があります。 InDesign は、InDesign のフォントフォルダ、または以下のフォルダにのみ保存されている Adobe 製のフォント以外は認識できない場合があります。 - Windows の場合 「C:¥Program Files¥Common Files¥Adobe¥Fonts」フォルダ - Macintosh の場合 「HD/Library/Application Support/Adobe/Fonts」フォルダ |
適用されている太字や斜体属性 |
△ |
InDesign では、正しいフォントがインストールされている場合、太字や斜体形式を維持します(例:Tekton Pro Bold)。フォントがインストールされていない場合には見つからないフォントと認識され、変換されます。 InDesign は、適用された文字の太字や斜体に関する情報を保持するため、文書が変換された後も再変換することができます。 |
影付き(Macintosh のみ) |
× |
[影付き] を適用したテキストは通常のテキストに変換されます。 |
袋文字(Macintosh のみ) |
△ |
[袋文字] テキストは線が 0.25 pt、または塗りが紙色に変換されます。 |
字送り |
× |
文字間隔の設定は、[字送り] の値がすべて 0 に変換されます。 |
段落罫線 |
△ |
InDesign の行間設定方式の違いが、段落罫線の位置に影響を与える可能性があります。段落罫線の濃淡は維持されます。 |
[スタイルなし] 段落スタイル |
△ |
PageMaker における [スタイルなし] 段落スタイルは、InDesign CS の [段落スタイルなし] または InDesign CS2 の [基本段落] と同等です。 PageMaker であらかじめ [見出し1] や [キャプション] などのスタイルを選択してテキストを入力した場合は、そのスタイルが適用された状態で開きます。 |
テキストリンク |
× |
リンクされたテキストファイルは変換される際に埋め込まれます。 |
ハイパーリンク |
○ |
- |
段落番号と中黒点 |
○ |
InDesign は段落に振られた番号および中黒点を同等の編集可能なテキストおよび記号に変換します。 |
データ結合 |
○(CS2/CS PageMaker Edition) ×(CS) |
データソースファイルへのリンクが確立するまで、InDesign はテキストフィールドを通常のテキストとして扱います。 ※日本語版 PageMaker にはこの機能はありません。 |
カラー |
サポート状況 |
備考 |
濃淡 |
△ |
濃淡は元のカラーのパーセンテージに変換されます。元のカラーが InDesign の [スウォッチ] パレットにない場合、変換中に追加します。濃淡が適用されたオブジェクトが選択されると、[スウォッチ] パレットでもとのカラーが選択され、[濃淡] ポップアップメニューに値が表示されます。 |
HLS カラー |
× |
InDesign は、HLS カラーモデルに基づくカラーを RGB 値に変換します。 |
Hexachrome カラー |
× |
すべての Hexachrome カラーは、RGB 値に変換されます。 |
Pantone ライブラリ |
○ |
- |
CMS |
△ |
ICC 準拠でないプロファイルは、CMS の初期設定、またはInDesign で指定したプロファイルで置き換えられます。 |
グラフィックとオブジェクト |
サポート状況 |
備考 |
失われた画像のリンク |
○ |
PageMaker 文書を変換する場合、失われた画像のリンク情報は維持されます。変換後に失われたリンクを更新できます。リンクされているファイルは、[リンク] パレット上で、正しくないファイル形式で表示される可能性があります。たとえば EPS ファイルが TIFF ファイルとして表示される可能性もあります。 |
OLE オブジェクト |
△ |
リンク情報が失われます。OLE オブジェクトは通常のオブジェクトに変換されますので、改めて配置してください。 |
埋め込まれた画像 |
○ |
- |
Adobe Table 3.0 オブジェクト |
○ |
- |
塗りのパターン |
× |
PageMaker の [塗り] メニューから適用された塗りのパターンは、通常のベタ塗りに変換されます。 |
スクリーン/画面角度 |
× |
InDesign は、[白黒/グレー画像制御] メニューで TIFF 画像に適用したスクリーンや画面角度をサポートしていません。これらは読み込み時に TIFF ファイルから削除されます。 |
色付けられたTIFF ファイル |
○ |
- |
Photoshop プラグイン |
○ |
- |
線 |
△ |
InDesign は、実線と点線のみをサポートしています。反転で作成された線は、InDesign では適用されない状態で表示されます。また極細線は 0.25 pt の線になります。 |
罫の作成 |
△ |
罫線は適用されたオブジェクトにグループ化されます。 |
テキスト回り込み |
○ |
- |
マスキング |
△ |
マスクされるアイテムとマスクの間に配置された PageMaker アイテムは、InDesign で開いた際にアイテムとマスクの背面に配置されます。 |
インライングラフィック |
○ |
- |
割り付けられた PDF 文書 *PageMaker 7.x 以降 |
△ |
InDesign では、PageMaker の文書で配置したページと関係なく、PDF ファイルの最初のページが表示されます。InDesign で正しいページを表示するには、配置されている PDF を一度削除してから PDF ファイルを配置し直します。 |
割り付けられた QuickTime ムービー |
○ (CS と CS PageMaker エディション は △) |
InDesign CS は、QuickTime ムービーのフレームを拡大/縮小されていない場合、正常に読み込むことができます。ムービーフレームが拡大/縮小されている場合、InDesign 上ではフレームの左上に元のサイズで表示されます。 |
スケールされた画像
|
△ |
失われたリンクがある場合、実際とは異なるサイズで読み込まれる可能性があります。 |
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最終更新 (Last Update): | 2006-05-18 |
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文書番号 (ID): | 223214 |
プラットフォーム (OS): | Macintosh, Windows |
http://go.adobe.com/kb/ts_223214_ja-jp |