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内容
トラブルシューティングの進め方
始める前に
トラブルシューティングの手順
次に何をするか
さらにトラブルシューティングを進める
リソース
この文書は、Adobe InDesign 1.0 の実行中に起こるオペレーティングシステムのエラー(「タイプ * のエラー」、「予期せず終了しました」などのメッセージが表示されるエラー、フリーズ、InDesign が閉じられるなど)の原因究明、およびこれらのエラーの再発防止に役立つ情報を記載しています。
ここでは、InDesignより発生するエラー(4 桁の数字とコロンで始まるエラー番号がダイアログ上で表示されます)についての対処法については記載しておりません。
この文書に示されている手順よりも簡単にトラブルシューティングを行う手順については、<文書番号 217684「InDesign 1.0J(Mac) : OS:エラーおよびフリーズのトラブルシューティング(パート1)」>に記載されていて、これらの手順によってほとんどのシステムエラーを解決することができます。
「パート1」には、必要な機能拡張だけを有効にして Macintosh を再起動する方法、メモリに関する設定内容を変更する方法、InDesign を再インストールする方法、システムを標準的な状態に戻す方法などが説明されています。「パート1」は、弊社 Web サイトのサポートデータベース(http://www.adobe.co.jp/support/tsdb.html)から入手できます。
「パート1」に記載の手順をすべて実行しても InDesign 実行中にシステムエラーが発生する場合は、この文書を参照してトラブルシューティングを続けてください。
この文書に記載のトラブルシューティング手順は、弊社テクニカルサポートが解決の難しいシステムエラーを解決する際に使用している手順であり、「パート1」の手順より複雑です。「パート1」の手順と似ている手順もありますが、この文書では手順をより詳しく説明しているので、エラーの原因を取り除くうえで役立ちます。
オペレーティングシステムとコンピュータのハードウェアは複雑にできています。この文書に記載の手順をすべて実行しても、システムエラーを解決できない場合もありますが、この文書のトラブルシューティング手順を実行すると、問題の原因ではない要素を特定できるので、原因として考えられる要素を絞り込むことができます。
トラブルシューティングの進め方
「パート1」の説明のとおり、まずはじめに、エラーに再現性があるかどうかを識別することが大切です。
つまり、ある特定のアクションを 1 つ以上実行することで、同じエラーを再現できるかどうかを確認します。同じアクションを実行して同じエラーを再現できる場合は、トラブルシューティング手順によって問題が解決したかどうかを確認するのが簡単です。トラブルシューティング手順を行ってから、エラーを発生させたアクションを正確に InDesign で実行し、エラーが発生しなければ、問題の原因を特定できたことになります。一方、不規則に発生するエラーのトラブルシューティングは、より複雑です。トラブルシューティング手順を行ってから、エラーが再現しなくなったことが確認できるまで、システムと InDesign を使用してみなければならないので、時間がかかります。
この文書のトラブルシューティング手順は、問題の原因である要素(例えば、フォント、機能拡張)を絞り込むのに役立ちます。ほとんどのトラブルシューティング手順では、ある 1 つの要素を取り除いて、問題が再現されるかどうかを確認する作業が必要です。ある要素を取り除いたことにより問題が再現されなくなる場合は、この要素が問題の原因と考えられます。どの要素が原因かを特定できると、この要素のどの部分(例えば、特定の機能拡張、フォント管理ユーティリティ)がシステムと競合しているかを追求することができます。
始める前に
この文書のトラブルシューティング手順は、「パート1」の手順よりも難しいので、時間などに余裕のあるときを選んで、正確に実行してください。納期が迫っているなど時間に余裕のない状況や、問題の原因と思われる要素をインストールしておかないとほかの作業を実行できない状況では、この文書のトラブルシューティング手順を実行しないでください。エラーの原因である要素を特定するには、この要素を削除した状態で InDesign を作業し続けて、同じエラーメッセージを表示されるのを待ちます。これまでエラーが発生していた時間よりも長く作業できれば、これ以上作業してもエラーメッセージが表示されないと予想できます。システムに何らかの変更を加える場合は、ハードディスクをバックアップし、次の説明するものをすべて揃えてから実行してください。特に、重要なファイルなどは必ずバックアップを作成してください。実行した手順の内容と表示されたエラーメッセージをすべて記録してください。こうすると、同じトラブルシューティング手順を繰り返す手間を省けます。
この文書の トラブルシューティング手順 K から Q についてご質問などがある場合は、弊社テクニカルサポートにお問い合わせください。
テクニカルサポートでは、「ハードウェアに関するトラブルシューティング」に関するご質問の一部にはお答えできますが、記載の手順を実行しながらのお電話をお受けすることはできません。ハードウェアに関するトラブルシューティングについて詳しくは、ご使用のコンピュータの製造元、Apple 社、またはハードウェアのヘルプデスクなどにお問い合わせください。
<システムエラーログを使用する>
トラブルシューティングの過程で、発生したエラーや実行した解決手順を記載するために、システムエラーログを使用してください。弊社 Web サイト(現在英語版のみhttp://www.adobe.com/support/pdfs/ts_log.pdf)からシステムエラーログを入手できます。ログによって、気がつきにくい傾向を把握することができ、トラブルシューティングの過程での時間の節約につながります。
例えば、エラーが常にテキストファイルで作業を行っている際に発生する場合、フォントやフォント管理マネージャに問題の原因があることが予想されます。不規則に問題が発生する場合は、いくつかの要因が重なり合って問題を引き起こしていると考えられます。ログを最大限に生かすために、できるだけ正確に慎重にログを作成してください。常にコンピュータの横にログを置き、コンピュータを使用するすべての人が、発生したシステムエラーを記録できるようにします。実行したトラブルシューティング手順の最新情報をログに記載しておくことも大切です。何らかのシステム要因を削除、変更した後でエラーが発生しやすいからです。また、弊社テクニカルサポートにお問い合わせの際には、システムエラーログをお手元にご用意ください。
必要なリソースは以下の通りです。
-Mac OS システムソフトウェア CD-ROM
-Adobe InDesign 1.0J CD
-オリジナルのフォントインストール CD およびディスク
-ドライバおよびユーティリティディスク(例えば、プリンタドライバインストールディスク)
-ディスクユーティリティ(例えば、Norton Utilities、MacTools ユーティリティ)
-インターネットに接続できる環境
-システムエラーログのフォーム
トラブルシューティングの手順
トラブルシューティング手順 A~J については、<文書番号 217684「InDesign 1.0J(Mac) : OS:エラーおよびフリーズのトラブルシューティング(パート1)」>を参照してください。
注意:システムに何らかの変更を加える前に、重要なファイルと「システム」フォルダのバックアップを作成してください。必要であれば、ハードディスク全体をバックアップしてください。
K.ディスク管理ユーティリティでハードディスクを修復および最適化(断片化を解消)する
ハードディスクのセクタが損傷している場合、またはハードディスクの断片化が激しいと、システムエラーが発生しやすくなります。
ディスク管理ユーティリティ(Norton Disk Doctor、MacTools など)を使用して、Macintosh に接続されているハードディスクごとに、損傷しているセクタがないかどうかを調べ、損傷がある場合は必要に応じて修復します。続いて、ディスク最適化ユーティリティ(Norton SpeedDisk、MacTools Pro Optimizer、AlSoft Disk Express など)を使用して、各ハードディスクを最適化(ハードディスクの断片化を解消)します。各ユーティリティの使い方について詳しくは、ユーティリティに付属のマニュアルを参照してください。
注意:すでに損傷しているディスクを最適化すると、損傷が進み、データを失って取り出せなくなる恐れがあります。必ずファイルのバックアップを取ってから、最適化を実行してください。
ハードディスクを最適化すると、ファイルが再編成されるので、断片化が生じる可能性が小さくなります。断片化していたファイルが連続したひとまとまりのブロックに戻されるので、ハードディスク上でアプリケーションが使用できる空き容量が増えます。ハードディスクの損傷を予防するために、月に 1 回は最適化を実行することをお勧めします。
L.InDesign のみを起動する
アプリケーション(ユーティリティを含む)は、コンピュータの RAM でさまざまな計算と機能を実行します。Macintosh と多くのアプリケーションにはメモリ管理機能があり、複数のアプリケーションによるメモリの使用を可能にし、さらに誤ったメモリアクセスを防ぐことができます。ただし、メモリ管理に問題が生じると、あるアプリケーションが使用しなければならないセクタに、別のアプリケーションが不正な情報を書き込んだままにしてしまい、システムエラーの原因となることがあります。
エラーの原因が InDesign と別のアプリケーションの間のメモリ競合であるかどうかを判断するには、Macintosh を再起動後に、InDesign 以外のアプリケーションを起動させずに、InDesign を実行します。以下の手順を行います。
M.SCSI デバイスの接続を解除する
SCSI(Small Computer System Interface)デバイスまたは接続が損傷しているか、正しく終端されていない場合は、システムエラーが生じます。
SCSI デバイスには、外付けハードディスク、リムーバブルメディアドライブ(ZIP ドライブ、Jaz ドライブ、光ディスクドライブなど)、外付け CD-ROM ドライブ、スキャナなどの周辺機器があります。
SCSI デバイスが正しく動作していることを確認するには、Macintosh とすべての SCSI デバイスの電源を切り、Macintosh からすべての SCSI デバイスの接続を解除してから、Macintosh を再起動します。複数の SCSI デバイスが接続されている場合は、SCSI デバイス同士は接続させたままでもかまいませんが、SCSI チェーン全体を Macintosh の背面から外してください。InDesign が外部 SCSI デバイスにインストールされている場合は、InDesign を内蔵ハードディスクにインストールしてからトラブルシューティング手順を続けてください。Macintosh に SCSI デバイスが接続されているかどうかを確認するには、ご使用の Macintosh のマニュアルを参照してください。
注意:コンピュータと SCSI デバイスのどれかに電源が入っている状態で、SCSI ケーブルおよび SCSI デバイスの接続や接続解除を実行しないでください。実行すると、Macintosh、SCSI デバイス、またはその両方が損傷して回復不可能になる恐れがあります。
すべての SCSI デバイスの接続が解除されている状態でエラーが発生しない場合は、SCSI デバイス、SCSI ケーブル、または SCSI 接続に関連するエラーである可能性が高いと言えます。SCSI ドライバに関するトラブルシューティングは、<文書番号 216953「一般情報 (HW):SCSI チェーンのトラブルシューティングガイド」>をご参照ください。また、さらに詳しい情報は、ご使用の SCSI デバイスの製造元にお問い合わせください。
N.フォントの破損を調べる
破損しているフォントまたはフォントフォルダにアプリケーションがアクセスするとシステムエラーが生じることがあります。フォントユーティリティを使用すると、フォントに破損がないかどうかを調べられます。問題の原因がフォントであることを確認するには、すべてのフォントとすべてのフォントユーティリティを削除または無効にしなければなりません。
ATM(Adobe Type Manager) Deluxeなどのフォントユーティリティを使用すると、破損しているフォントがないかどうかを調べられます。これらのユーティリティを使用すると、検出した破損ファイルを修復したり、オリジナルメディアから再インストールできます。
ATM Deluxe 4.x を使用すると、システムにインストールされているフォントの妥当性を検証し、検証結果の詳細なレポートを作成できます。このレポートには、PostScript に関するデータや、検証中に検出したフォントエラーなどが記載されます。
ATM Deluxe を使用してフォントの妥当性を検証するには、以下の手順に従います。
※別のフォントユーティリティを使用してフォントが破損していないかどうかを調べる方法について詳しくは、各フォントユーティリティのマニュアルを参照してください。
フォントがエラーの原因でないことを確認するには、システムフォルダから必要最低限必要なフォント(システムが使用しているフォントなど)以外は一度削除します。「フォント」フォルダ以外にもフォントがインストールされている場合は、フォントユーティリティも無効にします。具体的には、以下の手順に従います。
InDesign は、「Osaka」または「Times」で失われているフォントを置き換えます。この置き換えによって、テキストを選択して使用可能なすべてのフォントを適用することができます。置換が行われた、失われたフォントは、[文字]メニューの下にある[フォント]メニューの「失われたフォント」セクションに表示されます。
上記の手順を行ってもエラーが発生する場合は、以下の保存場所にフォントフォルダまたは破損しているフォントがあると考えられます。
-「Adobe InDesign:フォント」フォルダ
-「システムフォルダ:アプリケーションサポート:Adobe:フォント」フォルダ
InDesign で使用可能なフォントをさらに削除するには、以下の手順を行います。
すべてのフォントを削除してもエラーが生じる場合は、エラーの原因がフォントまたはフォントフォルダではないと考えられます。すべてのフォントを削除して、エラーが発生しなくなる場合は、フォントまたはフォントフォルダが損傷している可能性があります。どのフォントが原因であるかを判断する方法は、<文書番号 213763「一般情報(Mac):問題のあるフォントまたはフォントフォルダを特定する」>をご参照ください。
フォントを元に戻すには、以下の手順を行います。
O.「システム」フォルダからすべての機能拡張とコントロールパネルを削除する
機能拡張の競合によって、さまざまな種類のシステムエラーが生じます。「パート1」の「E. 不要な機能拡張を無効にする」に記載の手順を実行すると、多くの機能拡張を無効にできますが、Apple 標準機能拡張、重要と判断した機能拡張、「機能拡張」フォルダ、および「コントロールパネル」フォルダは有効のままです。これらの機能拡張、コントロールパネル、およびフォルダがシステムエラーの原因でないことを確認するには、これらすべてを削除しなければなりません。
すべての機能拡張とコントロールパネルを削除するには、以下の手順に従います。
すべての機能拡張とコントロールパネルを削除してもエラーが生じる場合は、エラーの原因が機能拡張の競合ではないと考えられます。すべての機能拡張とコントロールパネルを削除して、エラーが発生しなくなる場合は、<文書番号 213763「一般情報(Mac):問題のあるフォントまたはフォントフォルダを特定する」>をご参照のうえ、トラブルシューティングを続けてください。
P.「システム」フォルダから「初期設定」フォルダを削除する
「初期設定」フォルダは、アプリケーションとシステムの初期設定ファイルを保有しています。初期設定ファイルには、カスタムデフォルト設定が保存されています。初期設定ファイルは、ほかのファイルよりも頻繁に読み書きされるので、破損しやすいファイルです。初期設定ファイルが破損すると、このファイルにシステムまたはアプリケーションがアクセスするときにシステムエラーが生じる恐れがあります。
現状使用している初期設定ファイルがシステムエラーの原因であるかどうかを確認するには、システムフォルダから「初期設定」フォルダを別の場所(例えば、デスクトップ)に移動してから、Macintosh を再起動します。再起動の際に、システムフォルダの中に新しい「初期設定」フォルダが作成されます。通常であればシステムエラーが生じるはずの時間よりも長い時間 InDesign の作業を続け、システムエラーが再現するかどうかを確認します。
「初期設定」フォルダを削除してもエラーが生じる場合は、エラーの原因が初期設定ファイルの破損ではない可能性と考えられます。
新しい「初期設定」フォルダを、デスクトップにあるオリジナルの「初期設定」フォルダに置き換えて、元の状態に戻しても構いません。「初期設定」フォルダを削除して、エラーが生じなくなる場合は、「初期設定」フォルダの中の初期設定ファイルの破損がエラーに関係していると考えられます。通常、アプリケーションは、既存の初期設定ファイルを見つけられないと、新しい初期設定ファイルを作成するので、破損したファイルを作り直すことができます。但し、アプリケーションによっては、再作成できないファイルを「初期設定」フォルダの中に置く場合があります。この場合は、アプリケーションを再インストールするか、オリジナルの初期設定」フォルダを置き換えなければなりません。
新しい「初期設定」フォルダに移動したすべてのファイルを記録します。エラーが生じたら、新しい「初期設定」フォルダに移動したファイルを削除し、これらのファイルを必要とするアプリケーションをすべて再インストールします。
Q.システムソフトウェアと InDesign をインストールし直す
現在インストールされているシステムソフトウェアは、ご使用の Macintosh を起動するために必要なファイルの基本セットです。エラーの原因がシステムソフトウェアの破損でないことを確認するには、システムソフトウェアのクリーンインストールを実行します。つまり、現在インストールされているシステムソフトウェアを完全に置き換えます。システムソフトウェアをインストールし直したら、InDesign も再インストールします。こうすると、InDesign 必要とするシステムファイルすべてを確実にインストールできます。InDesign インストーラは、すでにインストールされているファイルの置き換えを行わないので、まず InDesign を削除してからインストールし直してください。
Mac OS 8.5 以降のバージョンのインストーラには、クリーンインストーラオプションがあります。このオプションを選択すると、インストーラはハードディスク上に新しいシステムフォルダを作成し、古いシステムフォルダの名前を変更します。
システムソフトウェアをインストールし直したら、フォント、機能拡張、およびコントロールパネルをインストールし直し、これらのフォント、機能拡張、およびコントロールパネルを必要とする各アプリケーションをインストールし直してください。システムソフトウェアをインストールし直しても、アプリケーションは置換および変更されないので、システムフォルダからいったん削除されたコンポーネントを必要とするアプリケーションがある場合は、このアプリケーションもインストールし直してください。
InDesign を削除してからインストールし直すには、次の手順を行います。
次に何をするか
この文書のトラブルシューティング手順をすべて実行しても、システムエラーが生じる場合は、ハードウェアに関連する問題であると考えられます。ハードウェアに関するトラブルシューティングについては、ハードウェアの製造元にお問い合わせください。
弊社テクニカルサポートでは、ハードウェアに関するトラブルシューティングを実行しながらのお電話をお受けすることはできかねますが、後述の「さらにトラブルシューティングを進める」セクションには、システムエラーの原因となる恐れのあるハードウェアの問題を解決するヒントを記載してあります。
Mac OS のシステムエラーや Macintosh のハードウェアに関する情報は、この文書の最後に示されている「リソース」セクションに記載されている文献をご参照ください。
さらにトラブルシューティングを進める
ハードウェアコンポーネントのテストは、困難で複雑な作業です。ハードウェアに何らかの変更を加える場合は、保証書などの保証と所有権に関する書類を探して内容を確認し、発生した問題と試みたトラブルシューティング手順をハードウェアベンダーのサポート窓口に説明できるようにしてください。以下に説明するトラブルシューティングを実行する方法がよくわからない場合、または保証書などでユーザによるトラブルシューティングが禁止されている場合は、ハードウェアのベンダーにお問い合わせください。
PRAM(Parameter RAM)をリセットする
Macintosh では、システム全体にかかわる初期設定(メモリコントロールパネルの設定内容、強調表示に使用されるカラーなど)がPRAM(Parameter RAM)に保存されます。PRAM 内の初期設定のどれかが損傷すると、Macintosh の動作が不安定になります。PRAM をリセットとすると、工場出荷時のデフォルト設定に戻せます。詳しくは、Macintosh に付属のマニュアルを参照してください。
注意:システムソフトウェア CD-ROM またはディスクを挿入してから、PRAM をリセットしてください。まれに、PRAM リセット後に Macintosh が起動できなくなることがあります。
SCSI ドライバを更新する
デバイスドライバは、Macintosh に電源が入るとメモリにロードされるので、機能拡張コンフリクトと似たコンフリクトを生じさせることがあります。すべての SCSI デバイスドライバを最新バージョンに更新して、損傷のない状態にし、現在のシステムとの互換性を確保してください。ドライバの最新バージョンは、ディスク管理ユーティリティ( Hard Disk Toolkit、Silverlining、Apple 純正など)の製造元から入手できます。
サードパーティ製ビデオカードではなく、内蔵ビデオカードを使用する
Macintosh モデルと互換性のないサードパーティ製ビデオカードを使用すると、システムエラーが生じることがあります。ビデオカードが、古い、互換性のない、または設定が誤っているビデオドライバ、コントロールパネル、または機能拡張を使用している場合にも、エラーが生じることがあります。Mac OS 環境コンピュータの多くは、内蔵ビデオカードを使用していますが、サードパーティ製ビデオカードを使用している場合は、コンピュータの電源を切り、モニタの接続先を内蔵ビデオカードに変えてください。内蔵ビデオカードがない場合は、必要に応じて現在使用中のビデオカードを取り外して交換し、ビデオカードに問題がないかどうかをテストしてください。まれに、内蔵ビデオカードに接続されているとハイエンドのサードパーティ製モニタが動作できないことがあります。
サードパーティ製ビデオカードではなく内蔵ビデオカード使用中にはエラーが生じない場合は、サードパーティ製ビデオカードの正規販売店またはサービスプロバイダに問い合わせて、このビデオカード用の最新のドライバ、コントロールパネル、または機能拡張がないかどうかを確認してください。また、ご使用のコンピュータと互換性があるかどうかも確認してください。
メモリとキャッシュの構成を変えて Macintosh を動かす
Macintosh 上にあるすべてのアプリケーション、機能拡張、コントロールパネル、およびソフトウェアプログラムは、メモリの中で機能を実行します。多くの Macintosh システムエラーは、データをメモリに読み書きするときに発生しています。多くの Macintosh コンピュータのマザーボードにオプションのキャッシュモジュール(2 次キャッシュ)を装着できるスロットがあります。キャッシュとは、データを一時的に格納して、データアクセス速度を工場させる、小容量だが高速のメモリブロックです。
搭載されているメモリと 2 次キャッシュの状態によっては、ソフトウェアの機能が正しく動作できなくなるので、メモリアドレスに正しくないデータが格納されることがあります。登録ユーザ向け弊社テクニカルサポートでは、メモリモジュールまたはキャッシュモジュールに損傷がないように見えても、取り外す、取り付けるスロットを変更する、または別のモジュールと交換するとシステムエラーが解決された例を確認しています。
ユーティリティには、メモリに損傷がないかどうかを検証できるものがあります。しかし、メモリまたはメモリの取り付け方に問題があっても、ユーティリティが検出できない場合もあります。キャッシュ構成がシステムエラーの原因であるかどうかを確認するには、オプションの 2 次キャッシュカードを取り外して、エラーが再現されるかどうかを調べます。
特定のメモリモジュールがエラーの原因であることを確認するには、オンボードメモリを除くすべてのメモリモジュールを取り外します(オンボードメモリだけではアプリケーションを実行できない場合は、メモリモジュールを差し込むスロットを変更して、メモリの並べ方がシステムエラーの発生に影響するかどうかを確認します)。損傷しているメモリモジュールが問題の原因と思われる場合にかぎり、メモリモジュールを別のメモリモジュールと交換してください。
互換性のあるディスクフォーマットユーティリティでハードディスクを再フォーマットする
互換性のないユーティリティでハードディスクがフォーマットされていると、低レベルのドライブ機能異常、互換性のない低レベルフォーマットコード、または互換性のないデバイスドライバがシステムエラーの原因である可能性があります。ハードディスクを互換性のあるユーティリティでフォーマットしてあっても、ハードディスクに正しくないデータが存在していて、前述のトラブルシューティング手順でも識別できない場合があります。ハードディスクを互換性のあるユーティリティで再フォーマットすると、ハードディスクが正しく動作し、インストールするデータだけがハードディスクに置かれます。
Apple 社では、すべての記憶装置(内蔵ハードディスク、外付けハードディスク、リムーバブル記憶装置など)に同じドライバソフトウェアを使用することを推奨しています。Apple 純正ではないハードディスクを使用している場合は、接続しているすべての記憶装置で使用できるユーティリティ(FWB Hard Disk Toolkit、CharisMac Anubis、Trillium の Remus など)で、このハードディスクを再フォーマットします。ユーティリティと記憶装置との互換性を確認するには、ご使用の記憶装置の製造元にお問い合わせください。
ハードディスクを再フォーマットすると、ハードディスク上のすべてのデータが消去されます。ハードディスクを再フォーマットする前に、重要なファイル、システムコンピュータ、アクセサリファイル(Web ブラウザのブックマーク、メーラーのアドレスブックなど)など、失ったら再生できないファイルはすべて、バックアップを作成し、再フォーマットするハードディスク以外の場所に保存します。
使用環境に特有の要素を調べる
これまで説明してきた要素以外にも、システムに特有の要素がシステムエラーの原因となることもあります。まれに、マザーボード、PPC アップグレードカード、NuBus カード、PCI カード、PDS カード、またはそのほかのハードウェアコンポーネント(グラフィックアクセラレータカード、SCSI カード、ネットワークカード、AV カードなど)の不良によってシステムエラーが発生します。また、加熱、サージ、静電気、電気的干渉、ハードウェアコンポーネントの汚れとほこり、などの環境要因がエラーの原因となることもあります。また、サーバの問題、ケーブルの問題、バッテリの不良、電源装置の損傷、メモリスピードなどもエラーの原因となり得ます。リムーバブルメディアをハードディスクとして使用しても、エラーが起きることがあります。
リソース
以下にトラブルシューティングに関するヒントと Mac OS に関する一般情報が記載されているWeb サイトを示します。
Web サイト(日本語サイト)
Apple Support: www.apple.co.jp/support
Web サイト(英語サイト)
Apple Tech Exchange: http://support.info.apple.com/te/te.qry
Mac Conflict Solution Site: www.quillserv.com/www/index.html
Mac Resource Page: www.macresource.pair.com
MacCentral Macintosh users news and forums: www.maccentral.com
MacFixIt troubleshooting solutions for the Macintosh: www.macfixit.com
Macintosh Resources listing: www.macdirectory.com
MacWeek: www.macweek.com
Version Tracker: www.versiontracker.com
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最終更新 (Last Update): | 2001-01-26 |
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文書番号 (ID): | 217625 |
プラットフォーム (OS): | Macintosh |
http://go.adobe.com/kb/ts_217625_ja-jp |