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TechNote

[an error occurred while processing this directive]InDesign 1.0J (Mac/Win)：PageMaker6.5xで作成された文書を開くと発生するエラーまたはフリーズ

内容

-この文書の使い方

-変換に関するトラブルシューティング

-これらの解決方法で問題が解決されなかったら

この文書では、Adobe InDesign（以下 InDesign）で Adobe PageMaker 6.5x（以下PageMaker6.5x）文書を開いた場合に発生する問題のトラブルシュートについて述べています。

この文書で扱う問題点には、ファイルが開かない、開いたファイルでオブジェクトが失われていたりテキストのフォーマットが不正である、フリーズや以下に示すエラーが発生する場合などが含まれます。

<エラー内容>

－ファイルを読む際にエラーが発生しました。ファイルを変換できません。他のアプリケーションでファイルが開けるかを確認してください。

－ファイル[x-（xはファイル名）]を開けません。Adobe InDesign はこのファイル形式をサポートしていないか、このファイル形式をサポートしているプラグインが失われています。

－文書[x-（xはファイル名）]を開けません。権限がないか、文書が既に開かれています。

－文書[x-（xはファイル名）]がロックされているため、修正内容を保存できない可能性があります。変換を続行しますか？

－フィルタが見つからなかったため、文書内のいくつかの画像が配置されていません。

－文書がいくつかの破損した外部ファイルへのリンクを含んでいます。キャンセルし、PageMaker で文書を開いてリンクを修復するか、[OK]ボタンをクリックしてリンクされていない画像を除いた状態で変換してください

－文書は以下の無効なフォントを使用しています。

－文書を変換できません。変換の途中で不明なエラーが発生しました。

－文書を変換できません。ファイルを読む際にエラーが発生しました。ディスクまたはネットワークサーバボリュームが破損しているか、有効ではありません。

変換に関する警告ダイアログボックスでは、以下のような問題点が報告されます。

－ページ＜ページ番号＞にある少なくとも一つ以上の画像オブジェクトを変換できませんでした。

－プリントしないアイテムを移動するためのレイヤーを作成できません。プリントしないアイテムが、文書上に表示されます。

－文書を変換できません。変換の途中で不明なエラーが発生しました。

この文書の使い方

PageMakerで作成したパブリケーションファイルを InDesignのファイルに変換できない理由としては、さまざまな要因が考えられます。例えば、ソフトウェアの競合、画像リンクの破損、ファイルの破損などです。

この文書は、問題の原因を追求するために使用します。この文書で使用される、「ファイル」とは文書ファイルおよびテンプレートファイルの両方を意味します。

トラブルシューティングのセクションは、最も一般的な問題の解決方法から始まり、次第に一般的ではない問題（例えば、ハードウェアの競合）の解決方法になっていきます。記載されている順に解決方法を実行し、問題の原因の可能性を減らしていきます。ごくまれに、どの解決方法でも問題が解決されない場合があります。最後のセクションには、そのような場合にさらに進んだトラブルシュートを行うための知識と参考文献が記載されています。

注意：InDesignでは、PageMaker 6.5x以前のバージョンのファイルを開くことができません。別のプラットフォームで作成された PageMaker 6.5xのファイルを開くことはできます。

変換に関するトラブルシューティング

以下の A.～M. のいずれか、または複数を行ってください。

A.InDesigｎで開こうとする前に PageMaker 6.5ｘのファイルを閉じる

InDesignは、開かれている状態の PageMaker 6.5xファイルを変換できません。

B.PageMaker ファイルとリンクされている画像をローカルハードディスク上にコピーする

InDesign で開こうとしているファイルやそのファイルにリンクされている画像が、ネットワークサーバ、フロッピーディスク、リムーバブルディスクに保存されている場合、データ転送が妨害されてファイルを正しく開けない場合があります。データ転送に関する問題を防ぐには、InDesign で開く前にファイルやそのファイルにリンクされている画像をローカルディスクにコピーします。ネットワークの設定は、多様であり、複雑でもあるため、ネットワークを介して InDesign でファイルまたはリンクファイルにアクセスしようそして発生した問題に関して、弊社テクニカルサポートでできるサポートには限りがあります。

C.PageMaker ファイルを別名保存する

[別名保存]コマンドを使って、不必要な隠しデータを PageMaker ファイルから削除することができます。

[保存]コマンドを使用した場合には、PageMaker が新しい情報を追加しますが、ファイルから削除された画像に関する情報などの古いデータについても削除しないようにデフォルトで設定されています。[別名保存]コマンドを使った場合、PageMaker はファイルを完全に書き換えるため、その時点でのオブジェクトやページの情報のみをファイルに保有させます。

1. PageMaker ファイルを開きます。
2. ［ファイル］メニューから[別名保存]を選択します。
3. 別のファイル名を入力します。
4. [保存]ボタンをクリックします。
5. ［ファイル］メニューから[閉じる]を選択します。

D.InDesign でファイルを開く前に必要なすべてのフォントが有効であることを確認する

PageMaker ファイルを開く際に、InDesign は失われているフォントがないかを確認します。失われているフォントは警告として表示され、置き換えられたフォントはフォントメニューに失われたフォントとして表示されます。デフォルトでは、置き換えフォントを使用しているテキストはすべてピンクでハイライトされます。このハイライトを無効にするには、以下の手順を行います。

1. [編集]メニューから[環境設定]の[組版]ポップアップメニューを選択します。
2. [強制色表示オプション]から[置換フォント]の選択をはずします。

InDesign は、変換後に失われたフォントを有効にしても、変換されたファイル内のその失われたフォントにアクセスすることはできません。

E.PageMaker 6.5x ファイル内の画像リンクを修復する

画像に関する問題を防ぐため、InDesign で開く前に PageMaker ファイル内の画像リンクが破損していないかを確認します。

リンクを修復するには、以下の手順を行います。

1. PageMaker 6.5x で、［ファイル]メニューから[リンク設定]を選択します。
2. [リンク設定]ダイアログボックスで、失われている、または修正されている画像ファイルを探し、それぞれ更新または置き換えます。
3. 文書ファイルを保存して閉じます。
4. InDesign で開きます。

InDesign でファイルを開く前に、画像ファイルを PageMakerファイルが保存されているフォルダに移動して、InDesign が確実に画像ファイルへのリンクを確立できるようにすることをお薦めします。

F.InDesign でサポートされていないエレメントを削除する

InDesign でファイルを開く前に、InDesign でサポートされていないオブジェクトや機能を削除し、新しいファイル名で保存します。

PageMaker上でサードパーティのプラグインを使用して作成したものがある場合には、あらかじめそのオブジェクトや機能ははずした状態のファイルを別に作成し、変換します。

G.PageMaker 文書を部分的に変換して問題点を究明する

オリジナルファイルを 2 つに分けて、それぞれを変換することによって、ファイルのどの部分が不正であるかを確認します。不正に変換された方のファイルで、不正に変換されえるページやオブジェクトがわかるまでさらに分割を続けます。原因がわかったら、そのページやオブジェクトを削除または再作成します。

1. PageMaker 6.5x でオリジナルファイルを開きます。
2. ［ファイル］メニューから[別名で保存]を選択します。
3. 文書の新しいファイル名を入力します。
4. [保存]ボタンをクリックします。
5. 新しいファイルから半分のページを削除します。
6. 保存します。
7. InDesign で新しいファイルを開きます。
8. ファイルが正しく変換されたら、手順 2.～7. を繰り返します。この際、手順 5. では前回削除しなかった部分を削除します。
   ファイルが不正に変換されたら、そのファイルを PageMaker 6.5x で開き、不正に変換されるページと変換されないページを区別できるまで、手順 2.～7. を繰り返します。
9. 不正に変換されたページからオブジェクトおよびフォーマットを一つずつ削除します。
10. ファイルを保存します。
11. オブジェクトまたはフォーマットを削除するたびにファイルを変換して、どのオブジェクトまたはフォーマットが問題の原因となっているかを判断します。

I.PageMaker ファイルの破損をトラブルシュートする

PageMaker 6.5 ファイルが破損していると思われる（例えば、不正に閉じた、作業中にエラーが発生した）場合は、＜文書番号：215627 「PageMaker6.x(Mac/Win)：破損した PageMaker 文書に対するトラブルシューティング」＞をご参照ください。PageMaker ファイルがいくつかの破損したエレメントを含んでいると、InDesign で開いたときにクラッシュの原因となります。

J.起動ディスク上の空き容量を増やす

InDesign でファイルを変換するには、ハードディスク上に空き容量が必要です。ハードディスク上の空き容量が極端に少ない状態でコンピュータを起動すると、アプリケーションやシステムが不正な動作をしたり、クラッシュしたりする原因となります。どのくらいの空き容量が必要であるかがわからない場合は、リンクされた画像も含むファイルサイズの約 3～5 倍の容量が起動ディスク上にあれば十分であるということを目安にしてください。ハードディスク上の空き容量を確認するには、以下の手順を行います。

－Windows では、以下の手順を行います。

1. ［スタート］メニューから[プログラム－エクスプローラ]を選択します。
2. ハードディスクのアイコンを選択します。
3. 右クリックして表示されたポップアップメニューから[プロパティ]コマンドを選択します。
4. 表示されたダイアログボックスで空き容量を確認します。

－Mac OS では、Finder でハードディスクのウィンドウを開き、上部に示される空き容量を確認します。

InDesign またはファイルが起動ディスク以外のディスクやパーティションに含まれている場合でも、起動ディスク上に最低でも 100 MB の空き容量があることが望ましい状態です。

Windows では、起動ディスク上のテンポラリファイルを削除して、ハードディスクの容量を開放することができます。ほとんどのアプリケーションは、終了時にテンポラリファイルを削除します。但し、システムがフリーズしたり、アプリケーションが不正に終了したりすると、テンポラリファイルはシステム上に残されます。これらのファイルを削除すると、ハードディスク容量が開放されます。

Windows でテンポラリファイルを削除するには、以下の手順を行います。

1. すべてのアプリケーションを終了します。
2. ［スタート］メニューから[プログラム－エクスプローラ]を選択します。
3. Windows エクスプローラで、[ツール]メニューから[検索－ファイルやフォルダ]を選択します。
4. 「名前」テキストボックスに「*.tmp」と入力します。
5. テンポラリファイルが含まれるディスク（例えば、C:¥）を「探す場所」ポップアップメニューから選択します。
6. [検索開始]ボタンをクリックします。
7. 検索結果が表示されたら、［編集］メニューから[すべて選択]を選択します。
8. ［ファイル］メニューから[削除]を選択します。
9. すべてのファイルをゴミ箱へ送ってもよいかを確認するメッセージが表示されたら、[はい]ボタンをクリックします。
10. 削除したくないファイルをゴミ箱から削除します。
11. ごみ箱を空にします。使用中のテンポラリファイルは削除されません。

K.InDesign に割り当てるメモリを増やす（Mac OS のみ）

デフォルトでは、InDesign は 約20 MB を使用するよう設定されています。サイズの大きい複雑な PageMaker ファイルを開くためには、さらに多い RAM 容量を必要とします。

1. Finder で InDesign のアプリケーションアイコンを選択します。この際、InDesign は起動しないでください。
2. ［ファイル］メニューから[情報を見る]を選択します。
3. 表示されたダイアログボックスで、「表示」ポップアップメニューから「メモリ」を選択します。
4. システム上で物理的に有効な RAM 容量に応じて、「使用サイズ」により大きい値を入力します。例えば、128 MB の RAM をお持ちの場合は、「使用サイズ」に 30000 K、256 MB の RAM をお持ちの場合は、「使用サイズ」に 50000 K と入力します。

InDesign は、起動されるとシステムと起動しているほかのアプリケーションが使用しているメモリおよび InDesign 自身の使用サイズを除いて使用可能なメモリを確認します。仮想メモリがオンの状態では、1 MB 余分に必要となり、オフの状態では 20 MB 余分に必要となります。メモリを InDesign にあ割り当てる際に、この余分に必要な容量を念頭におき、また同時に起動したい他のアプリケーションで必要なメモリについても考えてください。

注意：InDesign のメモリ設定を変更して、InDesign でメモリが不充分であると警告した場合には、Macintosh を再起動してシステムメモリをリセットしてください。

L.システムリソースを 60 % 以上に増やす（Windows のみ）

アプリケーションを開くとき、フォントをロードするとき、ページを表示するとき、ドキュメントをプリントするとき、アプリケーションで要求されるその他のタスクを実行するときに、Windows はシステムファイルを使用します。これらのタスクを実行するために充分なリソースがないと、コンピュータが不正に動作したり、システムエラーが発生したりします。

使用可能なシステムリソースを確認するには、以下の手順を行います。

1. [マイコンピュータ]アイコンを右クリックします。
2. ポップアップメニューから[プロパティ]コマンドを選択します。
3. [パフォーマンス]タブをクリックします。
4. 「システムリソース」を確認します。

アプリケーションを閉じたり、Windows が自動的に起動するアプリケーションの数を減らしたり、ユーティリティ（例えば、Adobe Type manager）を無効にしたり、インストールされているフォントの数を減らしたり、Windows をたびたび再起動すると、有効にシステム容量のパーセンテージを上げることができます。

Windows が自動的に起動するアプリケーションの数を減らすには、スタートアップグループからそれらを削除します。以下の手順を行います。

1. ［スタート］メニューから[設定－タスクバーとスタートメニュー]を選択します。
2. [タスクバーのプロパティ]ダイアログボックスで、[[スタート]メニューの設定]タブをクリックします。
3. [削除]ボタンをクリックします。
4. [ショートカットやフォルダの削除]ダイアログボックスで、「スタートアップ」フォルダを選択します。
5. 「スタートアップ」フォルダの各アイテムを選択します。
6. [削除]ボタンをクリックします。
7. [閉じる]ボタンをクリックします。
8. ［OK]ボタンをクリックして、[タスクバーのプロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

これでも、Windows システムリソースが 55 % 以下になってしまう場合は、Microsoft 社にお問い合わせください。または、Windows がプリインストールされていたコンピュータの場合は、コンピュータの製造元にお問い合わせください。

M.ウィルスをチェックする

システムウィルスは、システムの不正な動作や InDesign で PageMaker ファイルを開けないことの原因となることがあります。Virex または SAM（Mac）／McAfee（Win）などのアンチウィルスソフトウェアを使って、システム上のウィルスを検知してください。使用しているアンチウィルスソフトウェア用の最新版のウィルス定義を使用していることを確認してください。ウィルスに感染することはまれですが、システムエラーを含むシステムの不正な動作の原因となります。定期的にアンチウィルスソフトウェアを起動すると、システム上のソフトウェアの破損を防ぐことができます。ウィルス検知ソフトウェアの起動や最新のウィルス定義の入手方法については、ソフトウェアのマニュアルをご参照ください。

これらの解決方法で問題が解決されなかったら

この文書に書かれている解決方法を行っても、問題が解決されなかった場合は、別のコンピュータで同じエラーが発生するかを確認して、お使いのコンピュータだけで発生する問題かどうかを確認してください。

他のコンピュータでも問題が発生していることが確認できたら、弊社テクニカルサポートでエラーを再現し調査することができます。また、以下の文書を参考にシステム関連、またはハードウェア関連のトラブルシュートも行ってみてください。

－＜文書番号 217684「InDesign 1.0J(Mac) : OSエラーおよびフリーズのトラブルシューティング（パート1）」＞

－＜文書番号 217625「InDesign 1.0J(Mac) : OS:エラーおよびフリーズのトラブルシューティング（パート 2）＞

－＜文書番号 216931「InDesign 1.0J(Win) : Adobe InDesign での Windows 98 の OS エラーに関するトラブルシューティング－(パート 1)」>

－＜文書番号 216904「InDesign 1.x(Win) : Adobe InDesign での Windows 98 の OS エラーに関するトラブルシューティング－（パート2）＞

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