Acrobat では、PDF 書類に、文字や画像の修正などの編集を行うことができます。
[Acrobat の主な編集機能]
- TouchUp オブジェクトツールを使って画像の編集 (Pro 版、Pro Extended 版のみ)
- ムービーやサウンドの貼り付け (Pro 版、Pro Extended 版のみ)
- 3D コンテンツの追加 (Pro Extended 版のみ)
- フォームの追加、編集 (Pro版、Pro Extended 版のみ)
注意 :
PDF ファイルに文書の変更やコピー防止のためのセキュリティが設定されている場合は、文字の修正やページを抽出したりすることはできません。
TouchUp テキストツールを使って PDF ファイルの文字を修正したり、追加や削除することができます。また、フォントやフォントサイズ、文字の間隔を変更することも可能です。
※文字の修正や追加が多い場合は、PDF の元文書で編集した後、改めて PDF ファイルを作成し直していただくことをお勧めします。
TouchUp オブジェクトツールを使って画像の編集 (Pro 版、Pro Extended 版のみ)
TouchUp オブジェクトツールを使って PDF ファイル内にある画像やイラストの位置を調整したり、編集することができます。文書内の画像をコピーして、他の文書へ貼り付けることも可能です。
また、編集したい画像を外部アプリケーションで開いて編集することも可能です。
※画像やイラストを編集するには Photoshop、Illustrator など外部編集用アプリケーションがインストールされている必要があります。
Acrobat には、[注釈] ツールが用意されており、さまざまな方法で注釈を追加することができます。 [ファイルを注釈として添付] ツールでは、ファイルやオーディオのファイルを、注釈として追加できます。また、注釈をフォームデータ形式 (FDF) や Microsoft Word ファイル、Autodesk AutoCAD 図面に書き出すことができます。(※)
※Word ファイル、AutoCAD 図面に書き出せるのは Windows 版のみです。また、PDF 文書が Word 用 もしくは AutoCAD 用の PDFMaker を使用して作成されたものに限ります。
ヘッダとフッタは、文書の上下の余白の左右および中央部分に、日付、ページ番号や任意のテキストを表示することができます。日付やページ番号に、複数のスタイルが用意されていますが、テキストと組み合わせてオリジナルのスタイルを作成することも可能です。
PDF ファイルの文書にロゴなどの透かしや背景を追加することができます。「透かし」 とは、既存の文書内容の上に表示されるテキストまたはグラフィックです。たとえば、完了すべきタスクの一覧で、完了したタスクの上に 「完了」 という透かしを置くことができます。「背景」 とは、テキストやグラフィックの背後で使用される色、パターンなどです。
PDF 内の章や節などの構成に合わせてしおりを作成することができます。書籍の目次のような役割をします。また、PDF ファイルのあるページから別のページへジャンプしたり、インターネットの Web サイトへジャンプするためのリンクを作成することができます。
PDF 文書に 別の PDF ファイルを挿入したり、指定したページを削除することができます。ページを抽出して、他のファイルに貼り付けることも可能です。また、PDF 文書内のすべてのページを回転させたり、特定のページのみ回転させることもできます。ページの回転は90度単位で指定できます。
トリミングダイアログボックスで、PDF 文書内の 1 ページまたはすべてのページの余白を調整をすることができます。トリミングによって生成されたページの領域は、ページを表示または印刷するときに使用されます。
アーティクルは、PDF 文書内の関連する内容を繋げる経路を示します。アーティクルを設定しておくと、新聞のような複雑なレイアウトでも、読者はクリックするだけで、制作者の意図どおりユーザーが読み進めるようになります。アーティクルを読む際には、ページが自動的に拡大または縮小表示され、現在のアーティクルの部分が画面全体に表示されます。
Acrobat 9 では、PDF 文書にパスワードを設定して、ファイルの印刷や編集など、特定の機能を制限することができます。パスワードは、文書を開く際のパスワードと権限を変更する際のパスワードの 2 種類を別に設定することができます。印刷や編集内容など、制限を細かく設定することも可能です。」セキュリティオプションを設定することで、文書の印刷、テキストやグラフィックのコピー/編集など、操作の種類に制限をかけることができます。
PDF ファイルに承認用の電子署名を付与することにより、署名の改ざんやなりすましを防ぎ、すばやく安全に文書を電子承認できます。電子署名とともにタイムサーバによって承認されたタイムスタンプを埋め込むことができ、文書が改ざんされていないか (完全性証明) を保証することができます。
ムービーやサウンドの貼り付け (Pro 版、Pro Extended 版のみ)
[Acrobat 6 以降互換のメディア] オプションを使用すると、メディアファイルの埋め込みやメディアファイルへのリンクを作成できます Apple QuickTime、Flash Player、RealOne および Windows Media Player と互換性のあるムービーファイルとサウンドファイルを PDF ファイルに埋め込み、再生することができます。ただし、マルチメディアファイルを再生するには、Acrobat 6.0 以降または Adobe Reader 6.0 以降を使用する必要があり、各ファイルに必要なソフトウェアがインストールされている必要があります。
3D コンテンツの追加 (Pro Extended 版のみ)
Acrobat 8 Professional では、[3D ツール] を使用して、PDF 文書に 3D ファイル (U3D)を埋め込むことができます。
フォームの追加、編集 (Pro版、Pro Extended 版のみ)
Adobe Live Cycle Designer (Windows 版のみ) のさまざまなフォームツールや Acrobat 9 Pro、Pro Extended の基本的なフォームツールを使用して、PDF 文書に文字を入力するためのテキストボックスやチェックボックスなど、さまざまなフォームを作成できます。また、フォームに入力したデータだけを特定の宛先に送信するためのボタンを作成することもできます。
ADDITIONAL INFORMATION
Acrobat 9 の個々の機能概要については、サービス&サポート FAQ 情報検索 よりご確認ください。
PDF のセキュリティ
PDF の編集が行えるのは、編集に対するセキュリティがかけられていない場合です。PDF の作成者により、文書変更などの編集が許可されていない場合は、編集を行うことはできません。PDF ファイル設定されたセキュリティの内容は、ツールバーの [アドバンスト] ボタンをクリックし、 [セキュリティ] をポイントし、[セキュリティプロパティを表示] を選択すると確認できます。
※ この文書の対象製品は、Acrobat 9 Standard / Acrobat 9 Pro / Acrobat 9 Pro Extended です。